脚下照顧
会長
アキ よしかわ
AKI YOSHIKAWA
プロフィール
米国医療経済学者 経済学博士 そしてグローバルヘルス財団理事長、グローバルヘルスコンサルティング会長のアキ・よしかわです。
1980年代前半、まだカリフォルニア大学バークレー校の助手だったとき、当時のボスからの指名で米国議会技術評価局(OTA)に出向し、立ち上がったばかりのゲノムプロジェクトに携わりました。人の遺伝子が解明されれば、赤ちゃんのときに将来の疾患リスクがわかってしまう。リスクが高いと、米国の保険制度では、保険料も跳ね上がってしまう。これは何とかしないと…。これが、医療経済学者を目指す原点となりました。その後、母校カリフォルニア大学バークレー校の国際経済研究所の研究部長を経て、スタンフォード大学へ移籍。同校で医療政策部を設立。主な著・編著には「Health Economics of Japan」(東京大学出版会)、「日本医療クライシス」(幻冬舎)、「日本人が知らない日本医療の真実」(幻冬舎)、「日米がん格差」(講談社)などがあります。
スタンフォードを辞した後は、親友の故マイケル・カルフーン(元米国保健福祉庁官房長)に誘われて米国の医療コンサルティング会社へ。そしてアメリカ、ヨーロッパ、アジアではシンガポール、台湾、香港などで医療政策と数多くの病院の経営コンサルティングを行ってきました。15年ほど前に日本に進出し、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンを渡辺と創設。日本の医療界におけるベンチマーク分析のパイオニアと言えます。
住まいは西海岸のカリフォルニア州、東海岸のワシントンDC、ハワイ、そしてオーストラリアのブリスベンと移動だけで大変です。毎月“出稼ぎ”のため来日しますがアキのその風貌から、いつも顔を合わせる国際線スチュワーデスの皆様より「風変わりな芸能人」という評価をいただいている様です。
しかし見かけによらず気遣いの心を忘れません。何より恐れる女社長渡辺の出張荷物を運び、ドアがあればダッシュで開けに走って渡辺を先に通す姿は、クライアント病院からいつも涙を誘います。
いつものモットーはずばり「ダイエット」ですが、一日5食を規則正しくとり、4食目は主にアンパンを中心とした「戦略的おやつ」が特徴的です。食べるものがなくなることを何よりも恐れ、常にかばんには非常食を確保しています。平均年齢は下がりつつありますが平均体重が上昇しているグローバルヘルスコンサルティングの代表として今後の食生活をどうマネジメントするのか非常に楽しみなところです。
このような暴飲暴食を重ねてきたせいでしょうか。2014年に大腸がん(ステージ3-b)の告知を受けました。2014年末に手術を日本で受けた後、2015年にはホノルルのクイーンズメディカルセンターで化学療法を受けました。転んでもただでは起きぬ不屈の精神のアキ。ケモを受けながらハワイ州のキャンサーナビゲーターの資格を得たことはNHKの「クローズアップ現代」などでも紹介されました。そして自分のがん治療の体験と日米におけるがん治療の格差を2017年に「日米がん格差」として講談社より刊行しました。
かつては暴飲暴食のアキでしたが、いまではほぼベジタリアン(ただしワインは毎日“テースティング”をしているとの事)。そして朝夕の犬との湘南海岸の散歩も欠かしません。
アキのがん治療に関しまして下記のサイトもご覧下さい。
① 公益財団法人 日本対がん協会
「国際医療経済学者が、大腸がんになってわかったこと~アキよしかわさんの心~」
② 日本経済新聞
「向き合う~国際医療経済学者 アキよしかわさん」
③ がん情報サイト「オンコロ」
「国際医療経済学者 ステージIIIBのがんになる。」 アキ よしかわ さん」
④ yomiDr. 「麻木久仁子の明日は明日の風が吹く」
「日本のがん医療に何が必要なのかを教えてくれた「日米がん格差」