2024.07.04
グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は7月4日から開催された第74回日本病院学会のランチョンセミナーで、「3つの視点で生き残れ!激震の24年度改定と病院経営戦略~3つのキーワードとデータ活用術~『病床管理PFM』『戦略的増患』『働き方改革』」と題して講演しました。演者はGHCシニアマネジャーの塚越篤子(写真上)、座長はGHC代表取締役社長の渡辺幸子(写真下)が務めました。
2024年の診療報酬改定について塚越は、「人材確保」と「持続可能性の確保」を目指し、早期介入や早期退院支援などによって急性期病院の在院日数短縮が求められていると指摘。その上で、それを実現するための3つのキーワードとして(1)求められる病床管理・PFM(2)圧倒的な戦略的集患(3)現場に響く働き方改革――を挙げました。
中でも(1)求められる病床管理・PFMに多くの時間を割き、▼重症度、医療・看護必要度の対策▼新設された「地域包括医療病棟」の検討(詳細は「LEAP JOURNAL」2024年5月号=詳細はこちら=参照)▼PFMの推進――などについて、1000病院超のDPC病院のデータに基づくベンチマーク分析を交えながら、分かりやすく、詳しく解説しました。データ分析にはGHCが開発・販売する病院経営支援システム「病院ダッシュボードχ(カイ)」あるいは完全無料の経営分析ツール「病院ダッシュボードχ ZERO」を用いました。
PFMの推進では、GHCが毎月発行する会員制サイト「LEAP JOURNAL」の6月号で掲載した「65歳以上の入院症例16人に一人は低栄養!求められる支援のセット化」などを紹介。「入院時点(症例によっては入院前から)で低栄養であることのタイムリーな共有と、低栄養をキーワードとした多職種による支援のセット化が、医療と経営の質の両面から重要となる」(塚越)などと訴えました。
「LEAP JOURNAL」はDPC分析ソフト「EVE」や「病院ダッシュボードχ」、「病院ダッシュボードχ ZERO」を利用する病院は無料で購読することが可能です。ご購読がまだの方はこちらよりお申し込みください。「病院ダッシュボードχ ZERO」のお申し込みはこちら。
渡辺さちこ(わたなべ・さちこ) | |
代表取締役社長。看護師として病院勤務後、慶應義塾大学経済学部、米国ミシガン大学で医療経営学・応用経済学の修士号を取得。帰国後、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社コンサルティング事業部などを経て2004年3月、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン設立。全国1000病院以上の経営指標となるデータの分析を行っている。 |
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塚越 篤子(つかごし・あつこ) | |
コンサルティング部門シニアマネジャー。看護師、助産師、経営学修士(MBA)。10年以上の臨床経験、医療連携室責任者を経て、GHC入社。医療の標準化効率化支援、看護部活性化、病床管理、医療連携、退院調整などを得意とする。全国の病院改善事例多数。若手の育成や人事担当なども務める。「LEAP JOURNAL」編集長。 |
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