お知らせ

2024.07.01

診療報酬改定対応:65歳以上の入院症例16人に一人は低栄養!求められる支援のセット化—GHC分析

 「Gem Med」を運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、無料の経営分析レポート「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」を毎月提供しています。病院経営の専門コンサルタントが旬なテーマを選び、詳細なデータ分析の結果に基づいて記事を執筆。「EVE」、「病院ダッシュボードΧ (カイ)」、「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCのコンサルティングサービスをご利用病院が無料提供の対象です。


 6月10日発行の「LEAP JOURNAL」で掲載した特集企画【診療報酬改定対応:65歳以上の入院症例16人に一人は低栄養!求められる支援のセット化】のサマリーを以下に紹介します。


【目的】
 今月号は、24年度診療報酬改定における栄養管理体制基準の明確化について注目。65歳以上の低栄養症例割合や、低栄養症例の疾患構成、各医療機関の「入退院支援加算」「入院時支援加算」「入院時栄養食事指導料」「栄養サポートチーム加算」「介護支援等連携指導料」の実施状況、「入退院支援加算」の増収ポテンシャルなどを分析。分析結果から、「栄養」に関する持続可能な医療提供体制を構築するためのポイントをまとめました。


【方法】

 以下について分析しました。
(1)65歳以上の低栄養症例割合と低栄養状態にある疾患構成を分析
(2)各加算の組み合わせ別症例割合をベンチマーク分析
(3)「入退院支援加算」の増収ポテンシャルを分析


【結果】詳細はLEAP JOURNALにて

(1)低栄養症例割合の中央値は6.1%で、16人に一人は低栄養状態で、誤嚥性肺炎、肺炎等、コロナ、尿路感染症、心不全の順に多かった
(2)「入退院支援加算」単独算定が37%、「全く算定なし」が37%とほぼ同程度であった
(3) 「入退院支援加算」だけで500 万円以上の増収ポテンシャルのある施設も存在した


【考察・結論・提言】

 今後は、入院時点(症例によっては入院前から)で低栄養であることのタイムリーな共有と、低栄養をキーワードとした多職種による支援のセット化が、医療と経営の質の両面から重要となる




【「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」について】

・GHCとメディカル・データ・ビジョン社(MDV)が共同開発したDPC分析ソフト「EVE」ユーザーへのサービスの一環として2008年に創刊した経営分析レポート
・「病院ダッシュボードΧ (カイ)」や「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCコンサルティングサービスをご利用いただく病院は無料で購読できる経営分析レポート
・GHCの病院ベンチマーク参加病院数は国内最大。たとえばがん診療連携拠点病院では施設数、症例数共に6割を超え、より高い精度のベンチマーク分析が実現可能であり、まさに究極のベンチマーク
・病院経営の専門コンサルタントが執筆し、▼経営に大きな影響を及ぼすテーマを取り上げる「特集」▼経営課題の発見方法や課題の改善手順などを指南する「ワンポイントレッスン」—の2つのコンテンツで構成
・新規お申し込みは「新規お申込み 」より


LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」本体を読んでみたい」と思われた病院は、是非、GHCの病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧ (カイ)」または無料病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」をお申込みください。


冨吉 則行(とみよし・のりゆき)

コンサルティング部門シニアマネジャー。早稲田大学社会科学部卒業。日系製薬会社を経て、GHC入社。DPC分析、人財育成トレーニング、病床戦略支援、コスト削減、看護部改善支援などを得意とする。多数の医療機関のコンサルティングを行うほか、GHCが主催するセミナー、「病院ダッシュボードΧ」の設計、マーケティングを担当。若手コンサルタントの育成にも従事する。

吉田 昌史(よしだ・まさし)

コンサルティング部門コンサルタント。昭和大学 薬学部薬学科卒業。薬剤師。呼吸器内科での薬剤師としての経験を活かし、がん化学療法分析、薬剤部分析などを手掛ける。「ミクスonline」にて「がん薬物療法を最適化する医療データの活用術」執筆中。