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2024.04.17

衝撃改定にどう対応?「救急医療管理加算2」 「その他の重篤な状態」5割以上で加算半減—GHC分析

 「Gem Med」を運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、無料の経営分析レポート「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」を毎月提供しています。病院経営の専門コンサルタントが旬なテーマを選び、詳細なデータ分析の結果に基づいて記事を執筆。「EVE」、「病院ダッシュボードΧ (カイ)」、「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCのコンサルティングサービスをご利用病院が無料提供の対象です。


 4月10日発行の「LEAP JOURNAL」で掲載した特集企画【衝撃改定にどう対応?「救急医療管理加算2」 「その他の重篤な状態」5割以上で加算半減】のサマリーを以下に紹介します。


【目的】
 今月号は、24年度診療報酬改定で算定根拠の明確化を目的に見直された「救急医療管理加算2」の「その他の重篤な状態」に注目。同加算における「その他」の症例割合や、疾患単位でどの項目を選択しているかなどを分析。分析結果から同加算を適切に算定するためのポイントをまとめた。


【方法】

 以下について分析しました。
(1)加算2相当のうち「その他の重篤な状態」の症例割合
(2)「その他の重篤な状態」が多いDPCコード
(3)疾患単位で加算2相当の中でもどの項目を選択しているかをベンチマーク


【結果】詳細はLEAP JOURNALにて

(1)減点対象となる50%以上を占める医療機関は64.5%だった
(2)尿路感染症、誤嚥性肺炎、股関節・大腿近位の骨折、脳梗塞が上位に挙がった
(3) 尿路感染症で最も多かった項目は、「吐血、喀血又は重篤な脱水で全身状態不良の状態に準ずる状態」だった


【考察・結論・提言】

 救急医療管理加算は診療部門・医事部門の両者で協力して算定すべき加算だ。今回の改定情報と自病院の現状を院内で共有し、日々の実運用を具体的に一つ一つ確認して検討してほしい。




【「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」について】

・GHCとメディカル・データ・ビジョン社(MDV)が共同開発したDPC分析ソフト「EVE」ユーザーへのサービスの一環として2008年に創刊した経営分析レポート
・「病院ダッシュボードΧ (カイ)」や「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCコンサルティングサービスをご利用いただく病院は無料で購読できる経営分析レポート
・GHCの病院ベンチマーク参加病院数は国内最大。たとえばがん診療連携拠点病院では施設数、症例数共に6割を超え、より高い精度のベンチマーク分析が実現可能であり、まさに究極のベンチマーク
・病院経営の専門コンサルタントが執筆し、▼経営に大きな影響を及ぼすテーマを取り上げる「特集」▼経営課題の発見方法や課題の改善手順などを指南する「ワンポイントレッスン」—の2つのコンテンツで構成
・新規お申し込みは「新規お申込み 」より


LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」本体を読んでみたい」と思われた病院は、是非、GHCの病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧ (カイ)」または無料病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」をお申込みください。


冨吉 則行(とみよし・のりゆき)

コンサルティング部門シニアマネジャー。早稲田大学社会科学部卒業。日系製薬会社を経て、GHC入社。DPC分析、人財育成トレーニング、病床戦略支援、コスト削減、看護部改善支援などを得意とする。多数の医療機関のコンサルティングを行うほか、GHCが主催するセミナー、「病院ダッシュボードΧ」の設計、マーケティングを担当。若手コンサルタントの育成にも従事する。

吉田 昌史(よしだ・まさし)

コンサルティング部門コンサルタント。昭和大学 薬学部薬学科卒業。薬剤師。呼吸器内科での薬剤師としての経験を活かし、がん化学療法分析、薬剤部分析などを手掛ける。「ミクスonline」にて「がん薬物療法を最適化する医療データの活用術」執筆中。