お知らせ

2024.11.13

疾患別リハビリテーション料の実施者別区分算定状況速報—GHC分析

 「Gem Med」を運営するグローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は、無料の経営分析レポート「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」を毎月提供しています。病院経営の専門コンサルタントが旬なテーマを選び、詳細なデータ分析の結果に基づいて記事を執筆。「EVE」、「病院ダッシュボードΧ (カイ)」、「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCのコンサルティングサービスをご利用病院が無料提供の対象です。


 11月12日発行の「LEAP JOURNAL」で掲載した特集企画【疾患別リハビリテーション料の実施者別区分算定状況速報】のサマリーを以下に紹介します。


【目的】
 今月号は、2024年度診療報酬改定で創設された「疾患別リハビリテーション料の実施者別区分」に注目し、どの職種がどの疾患にどのくらいリハビリを実施しているかを分析。分析結果から、多職種によるリハビリの適切な介入のあり方についてまとめました。


【方法】

 以下について分析しました。
(1)⼀般病棟における疾患別リハビリテーション料を実施者別に集計
(2)⼀般病棟における1症例あたり1⽇あたり単位数をベンチマーク分析
(3)疾患別リハビリテーション料を算定した症例毎で実施者の組み合わせ別に症例数、症例割合と 1 症例あたり 1 ⽇あたりの単位数を集計


【結果】詳細はLEAP JOURNALにて

(1)全体の約 65%が理学療法⼠で、運動器リハビリテーション料の単位数が最多
(2)全施設の中央値は 2.3 単位、上位 25%の施設では 2.7 単位
(3) 理学療法⼠単独による介⼊が53.3%を占め、次に理学療法⼠と作業療法⼠による介⼊が 19.0%。理学療法⼠、作業療法⼠、⾔語聴覚⼠の 3 職種が介⼊している症例割合は全体の14.3%。3 職種の平均単位数は 3.5 単位


【考察・結論・提言】

 ⼊院患者の⾼齢化が進む中で、リハビリテーションのニーズは増加している。多職種の介⼊により 1 症例あたり 1 ⽇あたりの単位数が増加し、アウトカムの改善が期待できる。




【「 LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」について】

・GHCとメディカル・データ・ビジョン社(MDV)が共同開発したDPC分析ソフト「EVE」ユーザーへのサービスの一環として2008年に創刊した経営分析レポート
・「病院ダッシュボードΧ (カイ)」や「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」、GHCコンサルティングサービスをご利用いただく病院は無料で購読できる経営分析レポート
・GHCの病院ベンチマーク参加病院数は国内最大。たとえばがん診療連携拠点病院では施設数、症例数共に6割を超え、より高い精度のベンチマーク分析が実現可能であり、まさに究極のベンチマーク
・病院経営の専門コンサルタントが執筆し、▼経営に大きな影響を及ぼすテーマを取り上げる「特集」▼経営課題の発見方法や課題の改善手順などを指南する「ワンポイントレッスン」—の2つのコンテンツで構成
・新規お申し込みは「新規お申込み 」より


LEAP JOURNAL(リープ・ジャーナル)」本体を読んでみたい」と思われた病院は、是非、GHCの病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧ (カイ)」または無料病院経営支援ツール「病院ダッシュボードΧZERO(ゼロ) 」をお申込みください。


塚越 篤子(つかごし・あつこ)

コンサルティング部門シニアマネジャー。看護師、助産師、経営学修士(MBA)。10年以上の臨床経験、医療連携室責任者を経て、GHC入社。医療の標準化効率化支援、看護部活性化、病床管理、医療連携、退院調整などを得意とする。全国の病院改善事例多数。若手の育成や人事担当なども務める。「」編集長。

神尾 康介(かみお・こうすけ)

コンサルティング部門コンサルタント。金沢大学医薬保健学総合研究科保健学博士前期課程卒業。理学療法士、医療経営士。訪問看護の経験からマーケット分析・地域連携支援などを得意とし、リハビリテーション経験を活かしたリハビリテーション室の改善提案などを行う。