働き方改革の波は、医療界にも大きなうねりとなって押し寄せてきています。医師の働き方については、その過酷さから従前よりその改善に向けた議論がされていました。病院の働き方改革で難しいのは、医療従事者の受給問題、社会保障としてのインフラの役割、医師の地域・診療科偏在などさまざまな問題が複合的に絡み合っているところです。ただ、「生産性」という部分にフォーカスすると、業務改善やタスクシフトなど改善余地は多く残されていることがほとんどです。多くの病院で「売り上げ頭打ち、コスト増」の課題に直面している今、生産性に着目した病院の働き方改革は、重要な論点の一つになっています。