急性期病院の経営改善において、患者フローの最適化は重要な役割を担います。医療の質向上と業務効率化を同時に実現することができるためです。患者フローの最適化で注目を集めているのは、外来時点から最適な入院医療の提供を準備する「入院サポートセンター」などのPFM（Patient Flow Management）。PFMの最小単位はクリニカルパス（クリティカルパス）であり、PFMの実現の先にある課題は適正な病床機能の運営（ベッドコントロール）による退院支援です。

患者フローの最適化を実現するためには、院内全体の見直しが欠かせません。外来でできる医療は外来で実施し、入院医療においても急性期と回復期の病床機能を明確に分ける必要があります。そのためには、各診療科の改善、PFMを推進するための横断的な院内組織の構築など、課題と改善対象部署が多岐に渡ります。院内全体の見直しには、コンサルタントのような第三者の存在と、客観的なデータは不可欠です。

わたしたちは、クリニカルパスの見直しからPFMの推進、ベッドコントロールまでの一連の患者フローを、医療現場を知るコンサルタントが、そのノウハウと経験、DPC対象病院の半数に当たる約800病院のデータに基づいて最適化します。一連の改善活動を通じて、その成功体験の積み重ねにより、院内に改善風土を醸成させ、さらなる改善に向けた流れを呼び込みます。