2007年01月24日
前橋赤十字病院●上原彰事務部長
まずは意識改革から――昨年5月よりDPC対象病院になったわけですが、現在、どういったことに注力されていますか? 細かいことを挙げるといろいろありますが、ざっくり言うと、職員の意識改革が第一です。医療界を取り巻く環境が変わるなか、当院も今までと同じことを繰り返していては当然、ダメ。赤十字という“半公的”な立場ですが、昨今、民間のみならず、自治体病院でも経営改善・改革が進められているなか、旧態依然の組織のままでは両者の中間どころか、両者から置いていかれかねません。
当院の院長は、「ビジョンの下、良いと判断したことはためらわずにやろう」という考えですので、高度な救急を担う急性期病院として看護基準7:1を取得したり、病床の回転を早くして平均在院日数を13日台にまで短縮するなど、着々と改革を進めています。
――医療密度が高くなるなれば、当然、看護師等のスタッフへの負担も増えますよね? そうですね。職員に対するサポートや働きやすい環境の整備は、今後ますます考えていかなければなりません。その一例として、院内保育所を、従来の23人規模から35人規模へと拡大する予定です。この院内保育所は、看護師だけではなく、女性医師も同様に利用できます。また、育児休暇などの制度ももちろん整備しています。
当院の近隣には大規模病院が6つありますが、当院に赴任する以前から、第三者として外から見ていて、「品がある病院」というイメージを抱いていました。そうした“赤十字らしさ”を維持しつつ、病院を取り巻く環境と将来を見据えたうえで、改革を進めていきたいですね。
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