GHCブログ

2007年02月05日

メディカル・データ・ビジョン社●岩崎代表取締役

「サル山のボスザル…」

「正々堂々」をモットーに、医療機関向け経営支援システムの開発・販売などを手がけるメディカル・データ・ビジョン(MDV)社。今日は、EVEの共同開発社である同社の岩崎代表取締役にインタビューしてきました。


――唐突ですが、2007年のテーマは?

 今年は、「①利益意識の徹底」「②能動的広報活動」「③セキュリティー意識」「④スケジューリング」「⑤和」という5つの目標を立てています。 まず、利益意識と広報活動については、「会社として」ということはもちろんですが、一人ひとりがもっと考えようということ。3番目のセキュリティーは、もともと弊社の強みで、技術的には高いレベルを保持しています。ただ、データビジネスが主流になるなかで、「人がうっかり」というのが一番危険ですから、各個人の意識として徹底しよう、と。4番目のスケジューリングは、どんなに小さなことでも、「何日までに」という日付を指定することを慣習化しようということです。そして最後の「和」ですが、一人ひとりのやる気を引き起こして、自主的に動いてもらうには、やはりムードづくりが大切でしょう。

――「ムードづくり」のために、具体的に行っていることはありますか?

 一つは、出向で来ている人や派遣の人も含めて、週一回、全員が集まって会議を行っています。これは、会社の状況に関する情報を共有することが目的で、会社の立ち上げ当初からやっていること。でも実は半年間ほど止めた時期があるのですが、そしたら組織が悪くなって…。「これはマズイ」と、復活したんです。意外に思うかもしれませんが、全員が集まるということは組織にとって重要なんですよ。  そしてもう一つ、今年から始めたのが、3分間スピーチ。どんなテーマでも良いというルールで、全体会議のなかで毎回一人に話してもらっています。仕事のなかで得た経験や教訓など、メッセージ性のある話が多くて、予想以上に良かったですね。

――ところで、先日、MDV・菅原さん、ススムくんより、EVEのアップグレードについてのお話を聞きましたが、そのほか、どういった新商品、新機能をお考えですか?

 EVEに新たに搭載する予定の機能の一つに、コストマトリックスがあります。この場合、問題となるのは配賦基準ですが、EVEではベンチマークを行うことが前提なので、同じモノサシで測る仕組みを採っています。ただ、実際は各病院によって、配賦基準は異なる。そこで、ユーザーが適宜、配賦基準を設定でき、疾病別・ドクター別・患者別などに原価を計算できるシステム「コストビジョン」を開発中です。弊社で開発・販売している経営支援システム「マーキングビジョン」に搭載する形になる予定です。こうしたシステムをパッケージとして提供するのは、おそらく国内初だと思います。

――では最後に、同じ経営者として、GHC・渡辺の印象は?

 “企業経営者”には見えませんよね(笑)。サル山のボスザルに近い(笑)。というのは、ただ権威 的にいるだけではなく、自分が体を張って部下を守るようなところが似ているかな。企業化していないというか…。これは別に悪い意味ではなく、GHCという会社はそれで良いと思うんですよ。だって、あまりに企業化していくと、想いのないスタッフが育って、GHCのめざすものとは違ってきてしまうでしょう。アキさん(アキよしから)とさっちゃん(渡辺)のファンなので、今のムードを重んじつつ、進化していってほしいですね。

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。