2007年02月06日
豊橋市民病院●天野裕司事務局長
「『豊橋市民病院に診てもらいたい』と言われるよう!」今回のインタビュー相手は、豊橋市民病院の天野事務局長です。実は、今年3月をもって定年退職という天野事務局長。その若々しさの秘訣…ではなく(それも気になりますが)、同院のめざす姿やGHCの印象などについて話を聞きました。
――病院として、まず取り組まなければいけない課題とは? なんと言っても、経営改善。今、公立病院の6割が赤字と言われています。もちろん、不採算医療も担わなければいけないという性格上、税金による補填もありますが、だからといって、ただ繰り入れを受け入れるわけにはいきません。
昨年DPC対象病院になったのは、質を落とさず効率的な医療を行うことが目的ですが、結果として収入は上がりました。現在は、原価計算、薬品・医療材料の使い方等の見直し、パスの浸透などを進めているところです。これらは、EVEを利用したりと、GHCに協力してもらっている部分でもありますが…。また、“安全医療”も大きなテーマです。
ただ、すべての根底にあるのは、いかに地域の人に信頼して使っていただくかということ。「豊橋市民病院に診てもらいたい」「診てもらって良かった」と言われるよう、心がけています。
――そういった言葉が直接、届くことはありますか? 退院する患者さんが、私の姿を見かけて、「お世話になりました」と頭を下げてくださったりすると、やっぱり嬉しいですね。病院ですので、「また、どうぞ~」とは言えませんが…(笑)。
――患者さんの視点は厳しくなっていますか? そうですね。以前に、外来患者約2,000人と入院患者約600人を対象に患者満足度調査を行ったところ、職員の対応は概ね「良い」という結果でしたが、やはり待ち時間や駐車場、食事の味、面会時間などが問題点として挙がりました。このうち、面会時間については、当時は14時から20時だったのを、21時までに1時間延長しました。患者さんにとって、家族とのふれあいは、ある意味、薬を飲む以上の効果がありますからね。
――豊橋市民病院さんとは、2年ほど前から一緒にお仕事させていただいていますが、GHCに対する印象などお聞きしてよろしいですか。 当院は、愛知県の公立病院のなかでDPC対象病院の第1号ですが、GHCのコンサルのおかげでなれたと思っています。
GHCの良いところはね、我々とともに汗をかき、ともに調査し、その成果をともに喜びあえるところ。通常のコンサルタントだったら、調査結果を報告書にまとめて終わりというケースが多いでしょう。まぁ、別に宣伝するつもりはありませんが…(笑)。日本のコンサルティングを引っ張っていくような会社になってほしいと思っています。
――ありがとうございます! ちなみに、渡辺から休日・夜間を問わず、電話が入るとのことですが…。 そうですね。よく電話がきます。ここでは、仕事の連絡としておきましょうか。でも、あれは単に電車やバス待ちの暇つぶしじゃないかと…。
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広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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