GHCブログ

2007年02月06日

「削除された項目も含めて経時変化を!」

 今日は、ぬくとい(愛知風)! 3月後半から4月上旬並みの温かさだったそうです(タクシーの運転手さん談)。そんななか、GHC芦田にお供して豊橋市民病院(910床)に行ってきました。愛知県内の公立病院で、DPC対象病院の第一号となったのが、同院です。天野事務局長曰く、「病院らしからぬ病院」をコンセプトに建設されたそうで、吹き抜けの玄関ホールをはじめ、明るくて開放感に溢れています!



 今回は、打ち合わせを終えた芦田とともに、小林院長にインタビューさせていただきました。ちなみに、天野事務局長にも別途、インタビューをしましたので、こちらは後日掲載します!


――先生が今、一番力を入れている取り組みとは何でしょうか?

 第一は、医者を集められる病院になる、ということです。つまり、研修医や専攻医を集めることが重要だと考えています。急性期の症例が多く、なおかつ良い指導者のいる病院を希望する人が多いですよね。当院は、他に比べて症例数も多いですし、技術を高めたい、知識を深めたいというニーズには応えられると思います。

――人口10万対医師数を見ると、愛知県は意外と全国平均よりもだいぶ低いですよね。

 愛知県内には、名古屋大学、名古屋市立大学、愛知医科大学、藤田保健衛生大学という、医学部を持つ4つの大学があり、毎年約400人を輩出していますが、県内の需要を考えると不足しています。ただ、新医師臨床研修医制度が施行されてから、県外の大学に出ていた人が戻ってきて、愛知県内の大学医局に入ったりするケースは増えています。そういう点では、愛知は良いほうかもしれません。

――ちなみに、精神科・神経科の入院・外来を休止されると聞きましたが、臨床研修医制度に伴う大学への異動ですか?

 そうですね。ただ、精神・神経科医師4人のうち、1人は残ってくれることになりましたので、他科に入院中の患者さんの精神的診療や救急については、診られます。なんとか60点は確保できたかな、というところです。
そのほか、医師を集めることの次に注力しているのは、やはり赤字の解消です。前院長時代に急性期入院加算(06年改定で廃止)を取って、昨年からDPC対象病院になりましたので、今度は地域医療支援病院を目指したいと考えています。ただ、DPCを始めたのは、決してお金のためというわけではなく、質を担保できますよね。昨年度、提出データの変更がありましたが、当院では削除された項目も含めてすべて記録するように指導しています。というのは、経時変化を見ているのです。DPCの本来の目的は、医療の質の部分だと思いますので。

小林院長

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。