2007年04月05日
番外編●真野俊樹 先生
「できれば小説家に…!?」 医師・医学博士でありながら、MBAホルダーという、日本ではまだ珍しい華麗な経歴の持ち主である、真野俊樹先生。現在は多摩大学医療リスクマネジメントセンター教授、藤田保健衛生大学医学部客員教授などを務めていらっしゃいますが、今年1月よりGHCの顧問にも就任いただきました! 今回は、そんな真野先生を迎えて、渡辺ともにインタビュー(談話?)を行いました。「医師免許だけでなく、なぜMBAも取ろうと思ったのか」、その謎がわかります。
*敬称略
――GHCとの出会いは…?真野 GHCというよりも、渡辺さんと田中ゼミ(慶應義塾大学・田中滋先生)のOB会で知り合ったのが最初だよね? 10年くらい前かな。OB会といっても、当時はまだ14、5人しかいなかったから、当然、仲良くなるでしょう?
渡辺 10年前か…、まだ私が18歳くらいのときね(笑)。
――いやいや(笑)。当時はどんな印象でした?真野 うーん、どうだろう。当時からお酒は強かったけどね(笑)。
渡辺 田中先生からいつもからかわれていたので、なぜか皆、会う前に私のことを知っているという…。“ワタゾネス”として、田中先生がいつも武勇伝を話しているから(笑)。
――なるほど(笑)。ところで、真野先生はどうして経営学に関心をもたれたんですか?渡辺 先生はMBAも持っていらっしゃいますよね。
真野 理由はいろいろあるんだけれど、1995年から97年にかけて薬理学の勉強のためにニューヨークに留学をしていたときに、NY滞在の日本の厚生労働省の関係者とか、製薬企業の方とかと知り合ったんですね。それで、本当は関係者しか参加できないフォーラムに顔を出させてもらったりして、マネージドケアの勉強会とかに参加していたんですよ。一方では、薬理学なのでドクターからヒアリングをする機会が多くて、「ツライ、ツライ」という話を聞いていた。「なんでそんなにツライ思いをしているのか」と考えたときに、勉強会で聞いた話がリンクして、「あぁ、制度のせいかな」と思い当たって、医療経営も面白いなと思い始めたんです。あと、薬理のほうの研究があまりうまくいっていなかったこともあるけれど…。薬理の研究って、試験管で何かを混ぜたりといった実験をひたすら繰り返すわけだけれど、僕には難しかったんだよね。
渡辺 先生、そういう細かい地道なのは合わないですよ!
真野 そういうわけで、医療経営に興味を持った。でも、アメリカだとそういう研究をしている人は多いけれど、日本はまだ進んでいなかったので、「日本で研究者としてやっていくには難しいだろう」と当時の薬理の教授に言われて、まずは製薬メーカーに入って研究を始めたわけです。当時、医薬品の臨床試験の実施基準であるGCP(Good Clinical Practice)が厳しくなって、会社に医者を置くように言われ始めたころだったので。それで、会社に在籍しながら、グロービスやレスター大学(英国)、慶應の社会人コースなどに通わせてもらって、経営学や医療経営を学んでいきました。
――今では、多摩大学医療リスクマネジメントセンター教授のほか、藤田学園医学部の客員教授、同志社大学非常勤講師、国際医療福祉大学客員教授、東京医療保険大学客員教授…と、大活躍ですね。さらに、コメンテーターとして、テレビ出演も!渡辺 先生の今後の夢は?
真野 また本を出したいなと。一つは、医療経済学の入門編のような本ほ出したいですね。そのほか、一般向けの本とかね。最近ドクターで小説書く人も増えているでしょう。
渡辺 確かに医者の書く小説って面白いですよね。私も今、読んでいるんですよ。
――病院の内側とか、一般の人はなかなか知ることのない世界なので、その分、面白いんですよね。先生は今まで色々な本を書いていらっしゃいますが、今後は小説にもチャレンジを?真野 いや、できればの話ですよ!
あと、プライベートでは旅行に行きたいですね。今年は視察ツアーでヨーロッパやアメリカに行ったりと、何度か海外に行く機会があるんですが、プライベートではアイスランドとかに行ってみたい。まぁ、仕事上の興味もあるんだけれど(笑)。
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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