GHCブログ

2007年05月14日

「コテコテの大阪弁で酒豪の…」

 週末、学術総合センター(東京都千代田区)にて、2日間にわたって開かれた第5回国際疾病分類学会学術大会に参加してきました。大会のテーマは「診療情報感知とDPC、薬剤、IT、そして経営」で、会長は、GHCの顧問でもある、多摩大学医療リスクマネジメントセンター真野俊樹教授。2日目のランチョンセミナーでは、メディカルデータビジョン社の修ちゃんこと浅見修一氏とともに、GHC渡辺もプレゼンいたしました。 真野先生

 すべてのプログラムを覗いたわけではないので、見た部分の中からピックアップして紹介します。  1日目には、厚労省課長補佐の武末文男氏が「医療のIT化と標準化及び情報化その活用」というテーマで講演を行っていました。面白かったのは、「知り合いのコンサルタントと飲みながら30分でつくった」というスライド。内容は、厚労省や病院がマスコミに叩かれやすい現状に対して、「マスコミ中心になると弊害がある…」と訴えたもの。たとえば、「厚労省が叩かれる」⇒「表面的な政策を打ち出す」⇒「やっても意味がないと感じている!?」、「病院が叩かれる」⇒「病院は質向上に取り組んでいるフリをする」、「厚労省が医療を管理できると考えている」⇒誤解――など…。こう並べるとかなり誤解が生じるかもしれませんが(武末氏自身も「飲みながらの話なので…(笑)と断っていましたので!)、ここで伝えたメッセージは、マスコミ主導ではなく、「医療界自体が社会に情報発信し、国民をもっと巻き込んでいくべき」「市民の視点で、地域の貢献している病院が評価されるべき」といったことでした。

 2日目には「DPCの今後」と題して、東京医科歯科大学の伏見清秀助教授の講演がありました。そのなかで、伏見氏が強調していたのは、「DPCの一番の価値は情報の透明化である」ということ。そして医療機関に対しては、「DPCに参加するということは、日本の医療の標準化に貢献するという意識を持ってほしい」と訴えていました。そのうえで、今後のDPCの行方として指摘されたのは以下のようなことです。 「(在院日数の基準値の決定について)個人的には、パイロット病院を50~100集めて決めて、学会から認証してもらうほうがよいのでは?」 「1件包括に対する財務省や経済財政諮問会議などからの圧力は高まっており、平成20年は無理でも、22年にはかなりの確立で入ってくるだろう」 「調整係数は、廃止というより、現状をあまり変えない形で機能評価係数に組み替えていく…」  さらに、データを利用した地域単位のマーケット分析の重要性についても言及されていました。    そして2日目のランチョンセミナーでは、MDV修ちゃんがEVEのコストマトリックスについて、渡辺が臨指標についてプレゼンを行いました。30分+30分というタイトなスケジュールのため、かなり濃密な内容になりました。冒頭の渡辺の紹介では、経歴とともに「コテコテの大阪弁で酒豪のため、クライントというよりファンが多い」との説明があり、思わず笑ってしまいましたが…。ちなみに、会場には100人以上の方が集まってくださいまいした。どうもありがとうございました! 熱弁!渡辺 記念写真を!

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。