GHCブログ

2007年05月22日

緊張の“がんセミナー”、無事に終了!

 今年の重大イベントの1つ、「DPC環境下の日本のがん医療:現状と課題 -医療最前線からの問題提起-」セミナー(新社会システム総合研究所主催)が無事に終了いたしました! DPC関連のセミナーは頻繁に行っていますが、今回のテーマは「DPC環境下の“がん医療”」。社会的関心も高く、国も積極的に取り組みを進めているなか、GHCとしても今年から注力している分野の1つですが、初の「“がん”セミナー」ということで、実は、メンバー一同いつも以上に緊張しておりました。 「医療最前線からの問題提起」がサブタイトルの本セミナーでは、ゲストスピーカーとして、静岡がんセンターの山口建総長、千葉県がんセンターの竜崇正センター長のお2人にご登場いただきました。  山口総長は、「がんの社会学」をテーマに、消費者意識の高まりに伴って患者の考えが変わってきていること、疾病管理が今後の重要なキーワードであること、効率化や集約化の問題、行政をはじめマスメディアや企業、患者団体など社会全体の参画が必要であることなど、日本のがん医療を取り巻く諸々について講演。なかでも強調されたのは、「DPCの時代が来て、その次に何がくるか?」ということでした。つまり、DPC環境下、効率化を考えなければならないが、本質は患者さんの満足であり、次のステップとして臨床指標が注目されるだろうということ。 山口総長

 一方、竜センター長は、「人件費率が高く、同規模のがんセンターと比較しても100床あたりの収入がやや低い…」といった状況から、いかにカイゼンを進めてきたかという非常にアクティブなお話でした。“手術倍増計画”を中心に診療体制を変えていった経緯を、実際のデータも紹介しながら説明。また、講演の終盤、今後やりたいこととして、「DPC対応のがん専門病院で連携を進めたい!」との構想も語ってくださいました。 竜先生

 GHCメンバーでは、会長のアキよしかわがセミナーのトップバッターとしてプレゼン。「『インテル社CEO・アンドリュー・グローヴ氏ががんといかに戦ったか』という経験談を目の当たりにして、がんの分析事業をやりたいと思った」というエピソードも交えつつ、「がん医療を取り巻く環境の変化」について話しました。また、セミナーの後半には、渡辺・相馬の2人が「実証分析から見るDPC環境下のがん医療」とのテーマで、GHCが独自に行ったアンケート調査の結果をはじめ、がんのステージ別分析(肺がんと乳がん)、最新のレジメン分析(肺がんと胃がん)、国立ガンセンター推奨のクリティカルパスとDPC病院の治療法を比較(乳がん)、広島赤十字・原爆病院の非ホジキンリンパ腫の分析、千葉ガンセンターの外来化学療法や地域連携といった事例をもとに、DPCデータをふんだんに用いながら日本のがん医療の現状を説明しました。 GHC相馬

 タクシーの運転手さんが道を間違えて渡辺の到着がセミナー開始直前になったり、講演開始予定時間になっても竜センター長の姿が見えなかったり…と、ちょっとしたハプニングはありましたが、最後は、終了予定時間の17時ピッタリに終わるという奇跡的なエンディング!



 そして、セミナー後には楽しい宴も…。コチラの様子は写真でお伝えいたします。


広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。