2007年06月29日
社会保険中央総合病院●万代恭嗣 副院長
情報室長にはドクターを? 今回は、先日の全社連合同EVE研修最終日にご参加されていた、社会保険中央総合病院の万代副院長にインタビューさせていただきました。
――今回のEVE研修だけではなく、2005年の研修にも参加してくださったんですよね? はい。医療情報室長を担当していますので。ドクターが情報室の室長を担うケースは珍しいのですが…。前の担当者もドクターだったので、引き継ぐ形で8年ほど前から担当しています。
――確かに医事課のスタッフなどを情報室長に置く病院のほうが多い気がしますが、医師を配置するというのは病院としての“戦略”なのですか? いえ、戦略というわけではなく、たまたま前任が医師だったというだけなんですよ(笑)。前任の先生にしても、コンピューター関連に強くて皆を引っ張っていくタイプの人だったので、なんとなく担当を任されたというだけで。私は、もともとコンピューターが好きで、院内でも入院患者の管理プログラムや病歴室のシートフォーマットを作成したりしていたので、その先生が辞めるときに引き継ぐことになったわけです。
ただ、たとえばDPCであれば診療情報の入力をドクターに頼まなければいけませんが、医事課の職員は言いづらいでしょうね…。だから、組織内で通達を下す立場にある人間が(情報室長に)なって、結果的には良かったと思います。
――では、今後に向けての課題を教えてください。 最大の懸念事項は、電子カルテをどうするかということ。かけるコストに見合うかどうか…。以前から検討を続けているんですが、「当院の診療スタイルに合うか?」「診療の抑制が起こらないか?」「外来患者の減少につながらないか?」といったよく聞く問題に対してまだ自信が持てないので、最終決断はまだできずにいます。また、医師の負担増にもなりますので、検討を続けているところです。色々なメーカーからさまざまなシステムが出ていますが、「使いにくい」「うまくいっていない」という噂も聞きますし…。
――確かにそうですね。ところで、プライベートでは「美味しいものを探すこと」がご趣味とか…? そう(笑)。安くて美味しいものです。高くて美味しいのは、まぁ、当たり前でしょう。そうではなくて、“安いけれど美味しい”というものを探すのが好きなんです。
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