2013年05月17日
中央社会保険医療協議会 総会が開催されました
5月15日、中央社会保険医療協議会 総会(以下、中医協)が開催されました。
今回の中医協では、
・医療機器の保険適用について
・医薬品の薬価収載について
・公知申請とされた適応外薬の保険適用について
・在宅自己注射について
・DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について
・先進医療会議の検討結果の報告について
・入院医療について(その2)
・次期薬価制度改革に向けた進め方について
・その他
が、議題となりました。
当日は、「医療機器の保険適用」について保険医療材料専門組織・松本純夫委員長(独立行政法人国立病院機構東京医療センター病院長)から2製品の報告があり、承認されました。
「医薬品の薬価収載について」、「公知申請とされた適応外薬の保険適用について」、「在宅自己注射について」、「DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」は、それぞれが関連する分野であるため一括議題として審議され、承認されました。「在宅自己注射」に関しては、「在宅注射の種類が増えてきており、これだけ数が多くなると、在宅注射について平成17年に厚労省が出した通知だけで、使い終わった注射針の処理や適正な使用等を徹底できているのかということについて検討すべきではないか」といった意見も出されました。
また、総会では、
「入院医療について(その2)」のフリートーキングが行われました。事務局から、「
短期滞在手術基本料」についての概要と現状の報告(DPCデータを基に対象手術に伴う在院日数の分析)、課題、そして
「治療や検査方法、入院期間が標準化されてきているものについて、包括的な評価を推進することをどのように考えるか」との論点の提示がありました。
出席した診療側委員からは、「
短期滞在手術基本料2と3は(在院日数の取扱は)平均在院日数に含まれるが、これが含まれなくなるとどのような影響があるかを考えるべき」、「
病院経営のことで在院日数を延ばしているわけではなく、患者のことを思って在院日数を延ばしている場合もある」、「
DPCデータだけでなく、出来高データ等も出して議論を進めていくべきではないか。それらを比較しないと議論しにくい」といった意見が出されました。
一方、支払い側委員からは、「
短期(短期滞在手術基本料1)についても包括にしていくべきだ」、「
「短期滞在手術基本料1及び2について、わざわざ届出を行い、算定する医療機関が少ない」とあるが、全て包括の方向にしていきたい」といった意見が出されました。
森田朗会長・学習院大学教授は、「
現在の短期滞在手術基本料は、原則と例外があり、例外の方が多くなっているので、原則を見直していくべき」とフリートーキングをまとめました。
次回の中医協総会の開催は未定。詳細が決まり次第、厚生労働省のホームページで確認することができます。
なお当日は、100名以上の一般傍聴者、メディア関係者などが詰めかけ、室内は蒸し暑く汗だくになりながらの傍聴者も多く見受けられました。厚生労働省をはじめとする霞ヶ関の官庁街では、
5月1日から「クールビズ」を導入していますので、中医協総会に傍聴に行かれる時は、
ノーネクタイの“クールビズスタイル”での傍聴をお勧めします。
中央社会保険医療協議会 総会 (第241回)議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000031h71.html
(坂田)
広報部 |
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