2013年05月24日
佐久総合病院 日帰り手術センター・術前検査センターレポート
4月11日発行の日本経済新聞26面に「
術前検査センター広がる」という見出しで、
佐久総合病院(長野県佐久市)の術前検査センターが事例の1つとして記事になりました。
同記事によると、術前検査センターは、手術に関するリスク軽減や患者満足度の向上、医療従事者の業務の効率化と軽減などさまざまなメリットを病院にもたらしているそうです。
そこで、5月14日、代表取締役社長
渡辺、手術室分析のエキスパートであるアソシエートマネジャー
古谷、コンサルタントの
湯浅、
梁取、
八木、そして広報部員
末澤で、クライアント病院へのサービス向上につなげるべく、
佐久総合病院の日帰り手術検査センターと術前検査センターへ見学に行ってまいりました。
同病院は、東京駅から新幹線に揺られて、約1時間半の佐久平駅にあります。野山に囲まれたのどかな場所に建ち、29診療科と10の専門外来を標榜している、まさに地域医療の中核を担っている大規模な医療機関(600床)。
今回、見学させていただいた日帰り手術センターは2000年に、術前検査センターは2007年に、全国に先駆けて設立されました。両センターは、病院内の各科との多職種連携を通じて、手術前業務の標準化や病棟医師・看護師の負担軽減、入院期間の短縮や手術件数・外来収益の増加にもつながっているとのこと。こうした取り組みは、全国的にも注目されており、視察に訪れる病院が後を絶たないそうです。
当日は、両センターを立ち上げた
西澤延宏副院長と
依田直美看護師長から設立したきっかけや設立に至るまでの経緯や課題、病院にもたらしたメリット・デメリットなどについてお話しを伺いました。
■術前検査センター見学
まず、現在両センターで中心的な役割を果たしておられる
中島浩美看護師長から、両センターに関する簡単な説明が行われた後、日帰り手術センター組と術前検査センター組の二手に分かれて見学をスタート。
見学時、患者さんへの配慮からGHCメンバーもピンク色と水色の看護服を着用しました。
日帰り手術センターと術前検査センターの入口。
スタッフ構成は診療部長の医師のほか、両センター兼務の看護師が15人、医師事務作業補助者3人、看護助手2人。看護師は担当制で患者さんをケアします。
術前検査センターの待合室と受付。
もともとは手術室の倉庫として使われていた場所。倉庫として使われていた殺風景な部屋をソファーや壁紙の色まで
依田看護師長自らが決め、内装をコーディネートしていったそうです。ちなみに病院スタッフに馴染んでいますが、ピンク色と水色の看護服に身を包んだ
渡辺、
古谷、
梁取、
湯浅、
八木がおりますがおわかりでしょうか。
待合室に設けられた個室になっている相談室。
手術・検査、術前術後のスケジュールの説明のほか、患者さんからの疑問や不安などの相談に乗ります。
2階にある術前検査センターで手続きを済ませた患者さんは、担当の看護師が付き添い、エレベーターで1階にある各検査室へ。隣接された検査室が多く、検査を受ける患者さんの動線が考慮された設計となっていました。
持参薬管理センター。
術前検査センターでは、薬剤部と連携し、手術が決定した患者さんの周術期の薬剤管理なども行います。同病院では持参薬を活用するため、検査・手術を行う患者さんは持参薬管理センターで、術前休止薬のチェックなどを行っているそうです。時には患者さんが利用している薬局まで電話をかけ、常用している薬剤を確認することもあるとのこと。こうした患者さんへの手術までの丁寧なフォローが患者満足度の向上につながっているそうです。
(末澤)
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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