GHCブログ

2008年07月25日

今後のDPCについて、政策提言を行うために



今日は全国社会保険協会連合会(全社連)の班会議に参加させていただきました。この斑会議では、10名ほどのメンバーが参加し、特定のテーマを掲げて共同研究を行っています。 GHCは、2004年のスタート当初から携わり、データ解析のサポートをさせていただいています。ちなみに、2004年度、2005年度の研究結果は2冊の本になってそれぞれ出版されていますので、ご関心のある方はぜひ手にとって見てください。  ●ベンチマーク分析によるDPC対応標準治療計画の作成(じほう)  ●ベンチマーク分析によるDPC対応原価計算と標準治療計画の評価(じほう)

さて、今回は、19年度の共同研究「ベンチマーク分析によるDPCの医療の質への影響に関する調査研究」第2回斑会議、そして20年度共同研究「定点観測システムデータを用いたコスト分析によるDPCの評価に関する調査研究」第1回斑会議として開催されました。



まず、19年度の共同研究に関しては、すでに報告書としてまとめられており、班長の秦温信・札幌社会保険総合病院院長より、概要の説明がありました。

続いての議題は、「20年度の共同研究計画について」。このテーマで研究を行うにあたって、全社連の各院長先生方か挙がったニーズは下記のようなものです。 「調整係数がなくなったときのDPCのあり方とは?」 「DPCにふさわしい病院とは?」 「医療政策、次期改定の資料となるような視点での研究にしたい」 DPCの調整係数については、2年後の2010年には廃止されるといわれています。また、コードによっては、多くの病院でコスト割れするものがあるなど、DPCはまだ制度として成長途上な要素を持っています。そこで今回の共同研究は、DPC見直しのための政策提言を全社連として行うことをゴールとしています。 本日は、GHC渡辺亮より、研究の切り口や進め方について提案をさせていただきました。もともと、全社連は、「定点観測システム」を導入して各病院のデータを本部に収集し、分析結果を現場にフィードバックするという、先進的な取り組みを行っています。今回の共同研究の内容についてはまだ詳細をご紹介できませんが、実際のコストも加味した、他に先駆ける貴重な研究になると思います! 

夕方16時からスタートした会議が終了したのは、17時半。そろそろアルコールが入ってもおかしくない時間帯です…。というわけで、会議終了後は場所を移動して、みなでディナーへ…。 秦先生、伊藤理事長、GHC渡辺



広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。