2008年11月14日
医療ニュースと医療ドラマ
今朝、テレビのスイッチをオンにしてまず耳に入ってきたニュースが、阪南市立病院で医師が一斉退職するというものでした。報道によると、新たに当選した新市長が言及した歩合給の見直しなどに反発しての行動とのこと。同院では、昨年7月にも医師の一斉退職が起こり、内科を一旦、休診。その後、歩合給を導入し、医師の平均年収を引き上げ、なんとか医師を確保し、内科を再開させていたそうです。
このニュースを聞いて、まず、思い出したのは、8月末に行ったセミナー「がん医療の質向上と経済学」で千葉県がんセンターの竜センター長がおっしゃっていた「人件費率を下げるというと、給料を下げることだと誤解されますが、給料を下げてはいけないのです」という言葉。竜センター長は、人を増員して増収すれば、母数が大きくなる分、人件費率が下がると主張されていました。どの病院でもうまくいくというわけではないかもしれませんが、給与に手をつける前に、コントロールできる部分があるのではないでしょうか。どんな組織でもそうですてれが、特に病院は、やはり“人”あってのものですので。
ところで、報道番組でも医療にまつわるニュースは多いですが、今クールのドラマ枠でも医療モノが2本あります。現役医師の海堂尊氏による300万部を超える大ベストセラーをドラマ化した「チーム・バチスタの栄光」(フジテレビ系列:火曜10時)では「医療ミスか? 殺人か?」がテーマ。テレビ朝日系列の「小児救命」(木曜9時)では、小西真奈美さんが過酷な小児救急の現場で奮闘する女性小児科医を演じています。
ちなみに、前クールでも、病院の再建をテーマにした「Tomorrow」(TBS系列)、ドクターヘリを題材にした「コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命」(フジテレビ系列)と、医療現場を題材にしたものが2本ありました。
ちょっと前まで医療モノのドラマは、“ドクター”、“ナース”といった職業のイメージを前面に出したものが多かったような気がしますが、最近では医療問題をテーマに据えて、問題に対して真っ向から立ち向かおうという、視聴者に問いを投げるようなものが増えています。それだけ一般の方の認識、関心が高まっているということですね。
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広報部 |
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