GHCブログ

2008年12月29日

第2回がんに関する普及啓発懇談会に“スター混声合唱団”が!

26日、厚労省で行われた「第2回がんに関する普及啓発懇談会」を覗いてきました。これは、がん検診受診率を引き上げることをはじめ、がんの早期発見を進めるために、「がんに関する正しい知識の普及・啓発のための方策について検討する」ことを目的としたものです。第1回が開かれたのは今年10月。

わたしは前回傍聴しなかったので、今回が初でした。厚労省で行われる検討会には今までにも何度も足を運んでいますが、なんだか雰囲気が違います。その一つが、お互いに「●●先生」とは言わないというルール。「●●さん」と呼び合っているのです。そして、そもそも顔ぶれも面白い。

 ・天野慎介:特定非営利活動法人グループ・ネクサス理事長  ・衞藤隆 :東京大学大学院教育学研究科健康教育学教授  ・兼坂紀治:(社)日本広告業協会専務理事  ・塩見知司:(財)日本対がん協会理事・事務局長  ・関谷亜矢子:フリーアナウンサー  ・永江美保子:アフラック営業教育部がん保険推進課長  ・中川恵一:東京大学医学部附属病院准教授、緩和ケア診療部長  ・山田邦子:タレント  ・若尾文彦:国立がんセンターがん対策情報センターセンター長補佐

「山田邦子!?」と驚かれる方もいるかもしれません。彼女は昨年春に乳がんの手術を受け、最近では「スター混声合唱団」を結成し、イベントを行って得られた収益を寄付されているのです。



今日の会合は、前半で5人の方のプレゼンがあり、最後にフリーディスカッションを少しという内容。プレゼンは、①「アフラックにおけるがんに関する普及啓発活動について」、②「島根県におけるがんに関する普及啓発活動について」、③「国民運動『チーム・マイナス6%』について」、④「中央酪農会議『牛乳に相談だ。』の広報活動について」、⑤「スター混声合唱団の活動紹介」――の5つでした。

なかでも、個人的に興味深かったのはチーム・マイナス6%の話。チーム・マイナス6%って、誰もが聞いたことはあるのではないでしょうか。どんなきっかけで目にしたのか、耳にしたのかはわからないけれども、気づいたら知っていた…そんな感覚があります。それをどうやって仕掛けたのか、概略を紹介してくれました。そのうえで、「がん検診受診率50%」に向けてはどのような取り組みが必要か、ということについて説明。 ・課題は?(市町村の広報活動が不十分? 生活者の健診に対する自分事化が不十分?など) ・どんなメディアを使うか?(マス? ニューメディア? リアルメディア?) ・どのようにシナリオを展開させるか? など、綿密なプロジェクトをシンプルに説明してくださいました。 これは、病院の広報を考える上でも参考になると思いますので、資料を見てみてください。 http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/s1024-9.html

そして会場を沸かせたのは、山田邦子さんのプレゼン。なんと最後に「スター混声合唱団」のメンバーのうち9人が会場に現われ、1曲披露してくれたのです。唄ってくださったのは「手のひらを太陽に」。女優の音無美紀子さんや歌手の岩崎良美さんなどの登場に会場は妙に華やかになっていました。

スター混声合唱団

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広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。