2009年01月23日
オバマ大統領の就任に寄せて…アキよしかわ
米国で第44代大統領にバラック・オバマ氏が就任しました。
就任にあたってオバマ氏は、フィラデルフィアから首都ワシントンへの137マイルを列車で旅しました。フィラデルフィアは独立宣言が採択され、合衆国憲法が発布されたアメリカ建国の地。このワシントンへの列車の旅は、オバマ氏が最も尊敬するとされている第16代米国大統領アブラハム・リンカーンがフィラデルフィアから列車に乗り、各地で演説をしながらワシントンでの就任式に向かった故事にちなんだものです。オバマ氏もデラウェア州ウィルミントンとメリーランド州ボルティモアで途中下車して演説した後、ワシントンに入りました。 リンカーンと同じイリノイ州選出のオバマ氏は2年前の大統領選への出馬表明時から強くリンカーンを意識していたそうです。出馬表明、そして11月の大統領選での勝利演説で、オバマ氏はリンカーンの演説を引用し、国民の団結を訴えました。
歴代の大統領の就任演説で最も有名なのは「祖国があなたに何をしてくれるかを問うのではなく、あなた自身が祖国のために何をできるかを自問してほしい」という一節で知られる、1961年1月20日にジョン・フィッツジェラルド・ケネディが行ったものでしょう。オバマ氏はこの年の8月に誕生しました。
そして、オバマ氏が第44代大統領に就任する今年はリンカーンの生誕200周年にあたります。今回のオバマ氏の就任式のテーマは、1863年11月19日、ペンシルバニア州ゲティズバーグにある国立戦没者墓地の奉献式においてリンカーンが行った「人民の、人民による、人民のための政治・・・」の一節で有名なゲティズバーグ演説から引用した「自由の新たなる誕生」です。米国が2つに分断され争った南北戦争の傷を癒し、国家の再構築を祈念したリンカーンと同様、「チェンジ(変革)」を訴えるオバマ氏も自由で平等な新生アメリカをめざしています。就任式で、オバマ氏は米国の歴史と自らを重ね合わせながら、リンカーンが就任式で用いたもとの同じ聖書に手を置いてその志を宣誓しました。
新たなリーダーが誕生した今、私自身もそうであるように、多くの米国市民が「祖国のために自分は何をできるか」を自問しています。それがアメリカの強さの原点であり、発展の源ではないでしょうか?
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最後に、余談ですが、実はアキよしかわの奥さんのナンシーさんは、オバマ氏の同級生だったそうです。ナンシーさんはもちろん熱烈なオバマサポーター。写真は若かりし日のアキよしかわとナンシーさんです。ワシントンDCの国会議事堂前ににこやかに佇む二人は若い!(そしてスリム!)
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