2009年03月15日
DPC導入直前第2弾、超満員で終了しました
DPC導入直前第2弾を開催しました。1月28日の第1弾に引き続き、今回も超満員。本当にありがとうございました。
今回のゲストスピーカーは、日本医療マネジメント学会理事長で、熊本医療センター名誉院長の宮崎久義先生と、新日鐵室蘭総合病院の松木高雪先生のお2人。
先にご登壇された宮崎先生からは、「DPC周辺領域の取り組みについて~良質の医療を提供するために~」と題して、“熊本モデル”として有名な医療連携の話、クリティカルパスの話、そしてDPC導入前後の話などをしてくださいました。パスについては、今後の展開として、「施設間を越えたクリティカルパス」、つまり地域連携クリティカルパスの重要性と、電子カルテ上で運用することを紹介されました。
また、宮崎先生はGHC会長のアキよしかわが日本でベンチマーク分析を始めた当初から強くご支援くださっていたお一人。講演のなかで、よしかわとの出会いについても紹介してくださいました(ちなみにスライドの写真は、本人曰く、今よりも10㎏太っていたころのもの、とのこと)。
一方、松木先生は、DPCの現状と、DPC導入に向けて行った取り組みについて詳細に説明してくださいました。新日鐵室蘭総合病院では、DPC導入時に、DPCチームの設立、職員への周知徹底、情報の収集・分析を行ったほか、独自の記録用紙を作成されたそうです。
また、DPC導入後に起きたこととして、「入院中の“他科受診”は?」「入院期間はなるべく短くするべきか?」など、多くの病院でも起こっている疑問を紹介してくださいました。他科受診については「経営上はマイナスになるが、患者さんのことを考えると“やむなし”」、入院期間については「患者さんがたくさんおられる科・施設は可能な限り短いほうがよく、空床が恒常的にある科・施設であれば、無理をせず、入院期間Ⅰ+Ⅱを標準とする」とのことでした。さらに、講演後半ではDPC分析システム「EVE」を使って行った分析事例についても紹介。ベンチマーク分析の重要性を強調されました。
セミナーの最後は、GHC社長の渡辺から、「DPC環境下の戦略的病院経営 現在と将来の対応策 ~調整係数に変わる新たな「機能評価係数」とは? DPC制度 第二の波~」というタイトルで、前半ではDPC環境下に行うべき対策について、後半では、現在、DPC評価分科会で検討が続けられている調整係数廃止後の新たな機能評価係数について、話をさせていただきました。
さて、セミナー後は30名ほどで懇親会を開催。今後の医療について、病院の経営について情報を交換しつつ、どのテーブルも話が盛り上がっていました。
広報部 |
|
事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
|