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2009年06月23日

茨城EVE・DPC研究会の初会合

土曜日、茨城県土浦市にある土浦協同病院に、茨城県内の10のDPC対象病院のスタッフの方が集まりました。メディカル・データ・ビジョン社主催の「茨城EVE・DPC研究会」の初会合で、私もお邪魔させていただきました。 土浦協同病院の藤原秀臣院長、松井則明副院長(DPC評価委員会委員長)の開会の挨拶に続き、会の進行役を務め、第1回の開催に至るまでのアレンジをされていた同院の情報システム管理室・船越尚哉先生から研究会設立の趣旨について説明が行われました。

続いて、各病院さんからの自己紹介タイムに。DPC分析システム「EVE」のユーザー病院さんが集まったわけですが、「この勉強会を機に、分析方法を習得したい」という病院さんもあれば、すでに「問題点の把握に役立てている」病院さんもいて、活用状況はさまざま。

この日は、船越先生からのシステムの使用状況等に関するアンケート結果と茨城県内の病院のベンチマーク結果の報告のほか、3つの病院からの事例発表がありました。

事例発表の1病院目は、水戸済生会総合病院の事務部医事課診療情報管理士・塚田さん。前半ではDPC導入前後の取り組みについて紹介、後半では厚労省の公表データやEVEを活用した分析事例として医療資源の投入状況や複雑性・効率性指標の分析などについて紹介してくださいました。 塚田さん

事例発表の2番目は、つくばセントラル病院の医事課・柴田さん。昨年からDPC対象病院となった同院における運用の紹介と、病床稼動のコントロール状況などについて説明してくださいました。 柴田さん

最後の事例発表は、土浦協同病院の船越先生。同院で行ってきた取り組みを紹介するとともに、医療の質の向上のために具体的に何をすべきか、患者・職員・病院という三方の満足を得るためにどうすべきか、など、DPC対象病院としてめざすべき姿を示してくださいました。 船越先生

それぞれの発表の終了後には、毎回、活発に質問が挙がったほか、休憩時間にはお互いに名刺交換や会話が弾み、内容も濃く、非常に雰囲気のいい第一回だったと思います。「お互いに患者さんを取り合うのではなく、茨城県内の病院で互いに情報を共有して、質の底上げをめざしましょう」という船越先生の呼びかけのもと、有意義な情報交換が行われていました。

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広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。