2009年12月07日
聞く自分、話す自分を見る――海外研修報告2日目
海外研修第2日目の木曜日は、朝8時に集合。
集合場所は、もちろん会議室です…。
今回も学会報告から、さまざまな勉強会までアジェンダはいろいろあります。
その一つが、行動規範チームによるグループワークでした。
全体を2つのグループに分けて、それぞれ内側と外側に円を2つ描くように座ります。その際、内側の円に座っている人と外側の縁に座っている人の顔が重ならないようにし、それぞれが違う円に座っている人の一人と対面するような形にします(内側に座っている人と外側に座っている人で対ができるような形に)。
そして、内側に座っているグループで、何かテーマを決めて会話をする。ルールは話したいときに話すということのみ。外側に座っているグループは、対になっている人をただひたすら見つめ、「どんな表情をしているか」「声の調子はどうか」「話し方はどうか」「手の動きは?」「視線は?」などをチェックします。
一定の時間会話をしたら、見ていたメンバーが、気づいた内容をそれぞれフィードバックする。そのときに主観、評価ははさまず、ただ事実のみを述べる。対になっている人は、“鏡”役なのです。
同様に、今度は内側と外側の席を入れ替えて繰り返します。
普段、自分がどんな形で人の話を聞いているのか、話しているのか、そしてどのように見えるのか、感じられるのか、知る機会はあまりないと思います。
意外な驚きもありますし、注意しなければ…と思うこともあるかもしれません。
でも、非常にいい機会になるのでみなさんも試してみてください。
こうしたグループワークは、GHCの組織活性化プロジェクトでも行っています。
また、昨年に引き続き同行してくださった工藤師匠は、韓国、中国、タイというアジア3カ国の医療事情についてレクチャーしてくださいました。
これら3カ国に共通していることは、病院の規模、ランクによって、自己負担率が異なるということ。つまり、日本ではどこの医療機関に行っても、同じ自己負担率で医療を受けることができるフリーアクセスが当たり前ですが、他の国では非常識というわけです。
たとえば、メディカルツーリズムに最も積極的なタイでは、ファーストクラスの病院で受診するのは、国民の3%程度の富裕層のみ。残りの97%は、エコノミークラスの病院を受診しているそうです。エコノミークラスの場合、自己負担はなし。ただし、待合室は人であふれ、クーラーも効いていないような状況です。一方で、ファーストクラスの病院は、アメリカで修行を積んだ医師が働き、院内はホテルのようなアメニティーが揃い、JCIの認証も取得しています。
今回紹介してくださった3カ国の中で最も格差医療が顕著なのが、タイだそうです。
さて、午前中いっぱい勉強会を行った後、午後からはエクスカーションとして、ゴーカート、水族館、マジックショーを皆で回ってきました。
いつしかの旅行で、バギーで宙を飛んだ体験が頭をよぎりましたが、今回は大きな怪我人が出ることもなく(一人軽い火傷を…)、エキサイティングな時間でした。
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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