2010年01月17日
コーディング主担当者は医師から診療情報管理士にシフト――DPCマネジメント研究会学術大会
16日(土)、DPCマネジメント研究会学術大会がありました。
プログラムは下記のとおり。
○学術会長・真野俊樹氏の講演
○「脳神経外科領域におけるDPCの問題点と戦略」
座長 川井真氏(明治大学 死生学研究所 事務局長)
演者 桑原直行氏(JA秋田厚生連 秋田組合総合病院 脳神経外科科長・地域医療連携室副室長)
○「原価計算からみたDPCの評価」
座長 真野俊樹氏
演者 秦温信氏(札幌社会保険総合病院 病院長)
○「DPCを追い風にした自治体病院改革事例―意識改革による赤字体質からの脱却―」
座長 塚越篤子(グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンマネージャー)
演者 世古口務氏(松阪市民病院 診療部経営担当、東海コンソーシアム代表世話人)
○「DPCを用いた医療機能評価」
座長 山内一信氏(藤田保健衛生大学 医療科学部 医療経営情報学科 教授)
演者 伏見清秀氏(東京医科歯科大学大学院 医療情報・システム学分野 准教授)
○「DPCを取り巻くジェネリック医薬品推進の現状と課題」
座長 網岡克雄氏(金城学院大学 薬学部 医療薬学 教授)
演者 佐藤博氏(新潟大学医歯学総合病院 薬剤部 教授・薬剤部長)
○「DPC制度の新しい展開・情報の重み」
座長 阪井和男氏(明治大学 法学部 教授)
演者 酒巻哲夫氏(群馬大学医学部附属病院 医療情報部 教授)
DPC評価分科会の委員の先生方の講演があるので、今後の見通しなど新しい情報が得られるのでは、と思いましたが、まだ議論中の案件だけに話してはいただけませんでした。仕方ないですね。
では、講演の内容を一部、ご紹介します。
まず、真野先生が発表された、DPCに関するアンケートの結果について(n=171)。
DPCマネジメント研究会が3年前から実施しているアンケート調査です。今回の回答病院の内訳は、80.7%がDPC対象病院、準備病院が12.3%、「導入を予定しているが手上げはしていない」病院が3.5%、「導入を考えていない」病院が3.5%。
コーディングを主として行っている担当者について問う質問では、2年前は約半数が「医師」と回答していたのに対し、今回の調査では最も多いのが診療情報管理士で40.4%、次が医師で26.9%と変わっていました。
Q コーディングは誰が行っていますか。主任担当者には◎を付けてください。(ひとつだけ)
また、DPCデータの活用方法についてたずねた質問では、地域医療におけるマーケティング分析などに活用している病院が増えている一方で、約半数の病院が「不明」と回答。DPCデータを活用できていない病院がまだまだ多いことがうかがえます。
Q DPCをどの分野のマネジメントに活用されていますか?
このほかの演題については、また後日。
広報部 |
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