GHCブログ

2010年04月01日

「スーパーモーニング」で佐久総合病院の活動が紹介されていました

今朝、ふとテレビの電源をつけたら、「佐久総合病院が…」というナレーションが聞こえてきました。テレビ朝日系列で放送しているニュース番組「スーパーモーニング」(8:00~9:55)での一コマ。

佐久総合病院は、夏川院長や西澤先生がセミナーで講演を行ってくださったりと、GHCがお世話になっている病院の1つです。 「地域医療の崩壊と再生」という特集で、第5回の今回は、「全国1安い高齢者医療費~長野県『長野モデル』の秘密」と称して佐久総合病院の取り組みを取材した内容でした(第4回以前は、残念ながら見ていませんが…)。

厚生労働省が公表している「平成19年度医療費マップ」によると、同年度の都道府県別一人当たり老人医療費は、全国平均が870,000円なのに対し、長野県は最も低い716,000円。ちなみに、最も高いのが福岡県で1,082,000円です。とはいっても、“安かろう、悪かろう”では当然なく、「平成17年都道府県別生命表の概況」によると、長野県は男性の平均寿命が全国1位、女性も5位と、全国屈指の長寿県です。

佐久総合病院は、こうした長野県の医療を支える中心的な病院の1つとして、その取り組みが紹介されていました。

特に注目されていたのが、「地域ケア科」による在宅、訪問診療です。佐久総合病院の地域ケア科は1994年に設立され、現在では約20人の医師で、登録されている300人近くの患者さんの自宅を訪問しているそうです。訪問の際、患者さんご自身ももちろんですが、「家族も健康な状態でいることが大事」と、ご家族にも話を聞き、健康状態や他の家族の介護についてなど話を聞いている様子が放送されました。

特集内では、佐久総合病院で無医村の巡回診療をはじめ、農村医学を築いた故・若月俊一先生が生前、「医者も住民も対等になって、地域の健康をつくらなければいけない」と語るインタビュー映像も流れました。

佐久総合病院は、「予防は治療に勝る」という若月先生のお考えの下、出張健診活動を日本で初めて始めた病院でもあります。また、地域住民が医療に関心を持ってくれるようにと、病院の職員を中心に劇団を作って公演を行うなど、住民を巻き込んだ地域に密着した活動をされています。病院という既存の枠を越えた活動のあり方には、本当に脱帽です。

佐久総合病院院長の夏川周介先生は、番組内のインタビューで、「特殊な地域の特殊な病院に支えられた医療というあり方では、自己満足にすぎません。今後は地域で連携を行って、地域の医療を支えていかなければいけません」と、語っていらっしゃいました。


佐久総合病院 ◎佐久総合病院

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。