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2010年05月07日

DPCマンスリーレポートが出る前には診療内容を比較できる情報はなかった――松阪市民病院・世古口先生

世古口先生 松阪市民病院●総合企画室副室長 診療部経営担当 世古口務先生

2008年4月に「診療部経営担当」として松阪市民病院に赴任されて以来、小倉院長とともに経営カイゼンに取り組まれてきた世古口務先生。初年度の2008年度は前年比8.3%の増収、そして2009年度はついに黒字回復を果たされました。 医師でありながらも、経営の手腕にも長けた世古口先生は、グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンが月刊で発行している「DPCマンスリーレポート」の愛読者のお一人でもあります。そこで、同誌をどのように活用されているのか、お話をうかがいました。                                                                                                                                                                 ――いつも「DPCマンスリーレポート」をご愛読くださり、本当にありがとうございます。非常に有効に使ってくださっているとのことですので、ぜひ、その活用方法を教えてください。

まず私がダウンロードし、当院に関係のある部分をコピーして、パス委員会や関連部署に配布しています。 ベンチマーク分析の結果から、自院を全国の医療機関と比べると、在院日数が長い、加算等の算定率が低い、あるいは薬剤や診療材料の使用状況にバラツキがあるなど、他病院と異なっていることもあります。でも、各部署に見せるときには、悪いことに関しては決して指摘しないんです。該当ページを渡して見せるだけ。皆、理解力は高いので、現状を見せてあげるだけでわかってくれます。 たとえばリハビリ部門ではセラピスト自らが「土日も休まず実施したほうが患者さんにとってもいいのではないか」と提案してくれ、実施率が上がりました。 一方で、いいところは積極的にほめています。たとえば、薬剤管理指導料の算定率を病院間で比較した結果が掲載されていた際、当院は非常に高かったので、薬局長に「がんばっているね」と一言添えて、該当ページを渡しました。

――「他の病院ではどうなのか」ということはなかなかわからないので、現場の方々にとってもモチベーションにつながりますね。

これまでは比較をできる情報がなかったので、本当に助かっています。今では、マンスリーレポートがなければやっていけないくらい(笑)。現場の医師たちも、「自分たちが行っている診療内容は他と比べてどうなのか」という情報に飢えていたと思います。 自院のポジショニングがわかる「DPCマンスリーレポート」は、私にとって月に一度の楽しみになっています。

――ありがとうございます! 非常に光栄です。

地方にいてもタイムリーに最新の情報を得られるということはとても貴重。しかも、多くの病院の経営コンサルティングに関わっている“分析のプロ”が作っているわけですから、宝の山のようなもの。有効に使わない手はありません。 たとえば、事務職や経営企画室職員の教育ツールとしても役立つと思います。DPCマンスリーレポートのバックナンバーを精読すれば、日々の勉強は十分にできます。これほど中身の濃い雑誌はないと思いますし、私にとっては勉強のためというよりも、おもしろいから読む、という感覚ですね。


★「DPCマンスリーレポート」とは? 読者病院から送っていただいたDPCデータを基に分析を行い、その結果を、国内650もの急性期病院のデータ分析経験を持つグローバルヘルスコンサルティング・ジャパンのコンサルタント陣が解説。匿名化した上で、ベンチマーク結果を掲載しますので、自院のポジションが一目でわかります。

■発行 :月刊(毎月25日発行) ■創刊 :2007年1月 ■販売価格:半年30,000円(6部・税別) 年間50,000円(12部・税別)         DPC分析システム「EVE」ユーザーは無料です ※EVEのユーザー病院で、「DPCマンスリーレポート」に未登録の方は、report@ghc-j.comまでお問い合わせください。

詳細な説明、サンプル版のダウンロードは下記ページをご覧ください。 /report.php お問い合わせ:report@ghc-j.com

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。