GHCブログ

2010年08月11日

急性期病院での休日リハは難しい!?――東海地区自治体病院コンソーシアム

ご報告が遅くなりましたが、7月30日(金)に、東海地区自治体病院コンソーシアム(ToCoM:Tokai Consortium for Municipal hospitals)」の第3回会合が開かれました。



このブログで以前にもご紹介させていただいたことがありますが、ToCoMとは、DPCを施行している東海地区の自治体病院が集まり、施設名をオープンにした上でベンチマーク分析を行い、地域全体の医療の質・経営の質をあげていこう、という活動。

今回の会合では、15病院から45名が参加されました。

プログラムは、下記の通りです。  ・入院後検査の分析:GHCマネジャー・相馬  ・入院後検査の分析:松阪市民病院・浅原さん  ・リハビリテーションの実施状況アンケートの分析:GHCコンサルタント・近藤  ・自治体病院学会の発表:小牧市民病院 医局長・内藤先生

リハビリテーションの実施状況に関しては、参加病院に対するアンケート調査の結果を基に行ったベンチマーク分析の結果を報告させていただきました。 自治体病院の場合、職員の定数が決まっているために、スタッフを増やすことは難しく、どこの病院でも土日の実施率が低く、日曜日に実施している病院は1病院のみでした。

切れ目のないリハビリテーションの実施は、医療の質という点で重要で、患者さんにとって大きなメリットがあることはいうまでもありません。しかし、2010年度の診療報酬改定で新設された、週7日のリハビリテーション実施体制を評価した「休日リハビリテーション提供体制加算」(1日につき60点)の対象となるのは、回復期リハビリテーション病棟入院料算定病院のみ。 急性期病院にとっては経済的なインセンティブがないため、これまでのスタイルをなかなか変えられないようです。

この日の会合は、じほう社の「Japan Medicine」でも紹介されていました。 次回会合は11月に開催予定です。

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広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。