GHCブログ

2010年08月23日

看護必要度共同研究について発表――看護管理学会

8月20日(金)、21日(土)の2日間に渡って、第14回日本看護管理学会年次大会(大会長:嶋森好子・慶應義塾大学 看護医療学部教授、東京都看護協会会長)がパシフィコ横浜にて開催されました。

グローバルヘルスコンサルティング・ジャパンからは、看護師資格を持つ上村、湯原の2名が、滋賀医科大学医学部附属病院看護部の高見知世子さん、餅田敬司看護副部長、藤野みつ子看護部長、多川晴美さん、小野幸子さんと連名で、「information exchange」のコーナーで発表。プレゼンは、高見さんが行ってくださいました。

内容は、看護必要度のデータをいかに活用するか、というもの。

GHCでは、滋賀医科大学医学部附属病院看護部とともに、看護必要度とDPCデータを用いて、看護の質を測ろうというベンチマーク分析を行う共同研究を行っています。この研究の目的は、看護業務を数値化することで、クリティカルパスやチーム医療体制、経営の質、看護の質などについて、客観的に評価すること。さらには、そうした分析結果を基に診療報酬体系における看護の評価について問題提起を行うことをめざしています。

プレゼンでは、こうした共同研究の概要を紹介するとともに、研究の結果として、13病院で行ったベンチマーク分析の結果、今後の展開についてお話しました。

定員150人を大幅に超えて廊下にまで溢れるほど集まってくださった会場からは、やはり、病院間ベンチマークの結果が最も関心が高かったようで、「素晴らしい看護を行っている」と自信を持っていたにもかかわらず、看護のやり過ぎが見えたり、逆に他病院に比べて不足していることがわかったりといった結果に、ざわめきが起こっていました。

ベンチマーク分析の結果を各病院にフィードバックした上で、病院間で情報交換を行うことで、医療の質の均てん化に役立ち、一方では院内教育においても大切、というメッセージをお伝えすることができました。

GHC上村


なお、本研究会では、本研究の趣旨にご賛同いただける病院のご参加を広く募集しております。 参加概要については、下記 URLをご参照ください。  ★URL /pdf/topics/kango.pdf

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広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。