2010年10月07日
「あと2万4,033人の医師が必要」――病院等における必要医師数実態調査の概況
ちょっと古い情報になりましたが…。
先月29日、厚生労働省医政局指導課医師確保等地域医療対策室が「病院等における必要医師数実態調査の概況」を公表し、さまざまなメディアで取り上げられていました。
これによると、現在の医師数に対して、必要求人医師数(現員医師数+実際に求人を行っている数)は1.11倍。求人は行っていないものの、必要と考えている医師数は1.14倍という結果でした。
・必要求人医師数 18,288人〈現員医師数 167,063人〉(1.11倍)
・必要医師数 24,033人〈現員医師数 167,063人〉(1.14倍)この調査は、全国の病院8,683施設と分娩を取り扱っている診療所1,579施設の合計10,262施設を対象に調査を行い、このうち8,698施設(病院7,687施設、分娩取り扱い診療所1,011施設)から回答を得たものです(回収率84.8%)。
以下、結果を抜粋して紹介します。
◎都道府県別に見た、現員医師数に対する、必要求人医師数の倍率
東京都、神奈川、大阪、福岡といった都市圏では倍率が低く、逆に、島根県(1.24倍)、岩手県(1.23倍)、青森県(1.22倍)などの地方で倍率が高くなっています。
◎都道府県別に見た、現員医師数に対する、分娩を取り扱う医師の必要求人医師数の倍率
岐阜県(1.29倍)、島根県(1.25倍)、青森県(1.24倍)などが顕著に高くなっています。
◎診療科別に見た、現員医師数に対する、必要求人医師数の倍率
診療科間の差が顕著に見られます。最も高いのが、リハビリ科(1.23倍)、救急科(1.21倍)、呼吸器内科(1.16倍)の順でした。
ほか、詳しい情報は下記をご覧ください。
◎病院等における必要医師数実態調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000000ssez.html—–
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