GHCブログ

2010年10月25日

がんを「治す」から「付き合う」へ――週刊東洋経済

本日発売の「週刊東洋経済」で、がんの特集をしていました。

特集「がん 完全解明」

「医療編:がんはどこまで治るのか」、「療養編:がんと付き合う」、「検診・検査編:がんを早く見つける」という3部構成で、がんについて特集を組んでいます。

医療編では、最近、注目されている分子標的薬、主ながんの標準治療と化学療養、重粒子線治療やHIFU療法といった先端医療、がんワクチン、緩和治療などについて、最近の動向が紹介されていました。

療養編は、お金のこと、相談・情報収集のこと、仕事のこと、心の問題のことなど。

そして最後の検診・検査編では、一般的ながん検診のアレコレから、自己チェックの方法、PET検査や腫瘍マーカー検診、遺伝子カウンセリングなどの専門的な検査の概要までを紹介していました。

今や、がんは2人に1人がかかるといわれる時代。私のごく身近にも、がんにかかって、手術を受けて、今は職場に戻ってばりばり働いている人、元通りではないもののゆっくりと職場復帰を果たしている人など、います。

今回の特集でもそうですが、がんが身近な病気になった今、がんを治療する、早期に発見することだけではなく、「仕事を続けるには?」とか、「どのくらいのお金がかかるのか?」とか、「落ち込んだときにどうするのか?」、「どうやって情報収集をすべきか?」など、治療のことと同様に切実な“周辺”の話への関心も高まってきていることを感じます。

療養編の一テーマ「仕事を続ける」では、『医療を支える女たちの力』(へるす出版)で取材をさせてもらったお一人、桜井なおみさんが登場していました。自らの乳がん体験を経て、がん患者の就労(患者自立)を支援する会社「キャンサー・ソリューションズ」を立ち上げた桜井さんは、記事の中で「今年、就労者に絞って調査したところ、7割近くの人が減収で、減収率は3割にも及ぶ」とコメントしています。

また、「相談・情報収集」に関しては、ファーストステップとして主治医や看護師から自身の情報を収集すること、次のステップとして、相談支援センターやNPOの相談窓口、患者会、インターネットなどを活用することと薦めています。

ちなみに、GHCでは、9月に患者さん向けの病院情報サイト「病院らしんばん」を開設しました。このサイトではDPCデータを用いて、全国のDPC病院の手術件数や平均在院日数が病気別に比較できるようになっています。病院探しの一情報としてご活用ください。

◎病院らしんばん http://www.byouin-rashinban.com/


東洋経済 「週刊 東洋経済」 http://www.toyokeizai.net/shop/magazine/toyo/

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。