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2013年09月02日

DPC評価分科会が開催 機能評価係数Ⅱについて議論

先週(28日)、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(以下DPC評価分科会)が厚生労働省にて開催されました。 今回のDPC評価分科会では、 ・機能評価係数Ⅱの見直しについて(その2) ・平成25年の特別調査(病院指標の作成と公開に関する調査)について(案) が議題となりました。 配布資料

当日の配布資料

出典:平成25年度第6回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(8月28日開催) 厚労省配布資料「診調組D-1参考」P45より http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000018262.pdf

 5月のDPC評価分科会に引き続き行われた「機能評価係数Ⅱの見直し」では、事務局より、2014年度診療報酬改定に向けた機能評価係数Ⅱの見直し案が提示されました。見直しが検討されていた6項目のうち、「複雑性指数」、「カバー率指数」、「救急医療指数」は、現行の評価方法を継続することになりました。 そのほかの3項目では、以下の点の見直しが検討されています。まず、「データ指標」では、新たに様式Ⅰに関する記載項目案として、「副傷病の記載」「データ属性等の入力(各項目が正しく入力されているか)」「DPCデータの各様式の相互比較した場合の記載内容の矛盾について」。「効率性指数」では、新規項目案として、「後発医薬品の使用割合による評価」について。「地域医療指数」では、「急性心筋梗塞やDPC病院における精神科の役割を評価すべき」「DPC病院において現時点で在宅医療に関する指標を作るのは難しい」といった点があがりました。 出席委員からは、データの取り扱いについては「今後は、保険診療全体を向上させる評価をしていくという視点に立ち、提出するデータの名称も検討していくべき」との指摘がありました。 後発医薬品に関しては、「使用割合による評価を「効率性指標」に入れるには違和感がある。(「効率性指標」に」入れてしまったら、訳がわからなくなるので、別建てすべきではないか」、「DPC病院で進めていくという方向性には賛成」、「DPC対象病院だけでなく出来高病院に対しても同じように評価を入れるべきだ」といった意見がだされました。そして、地域医療指数に関しては、「地域医療への貢献に係る体制評価指数(10項目)は現状維持し強化すべき」といった提案がありました。 また、「平成25年の特別調査(病院指標の作成と公開に関する調査)」である、全国のDPC対象病院およびDPC準備病院を対象に行われる調査(「DPCデータ分析の実行可能性」、「ホームページへの公開の可能性」、「病院指標の作製と公開に関する医療機関の意見」、「病院指標の具体的な項目」など)について事務局より説明がありました。 委員からは「この調査は新しい機能評価係数Ⅱを探る検査でもあるので、是非、実施して頂きたい」といった意見の他、「調査票の中でわかりにくい文言もあるので、修正して頂きたい」といった指摘もありました。 DPC評価分科会での議論を元に、事務局で調査票を修正後、中央社会保険医療協議会総会で承認を得た後、特別調査を実施することになりました。 次回のDPC評価分科会の開催は9月中旬以降の予定です。詳細は、厚生労働省のホームページをご確認ください。 *参考資料* 平成25年度第6回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000018260.html 平成25年度第3回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会議事次第(5月22日開催) http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000032guk.html

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。