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2013年09月24日

DPC評価分科会が開催 「中間報告(案)」と今後の検討スケジュールを了承

先週(20日)、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(以下DPC評価分科会)が厚生労働省にて開催されました。 今回のDPC評価分科会では、 ・平成24年度退院患者調査の結果報告について(案) ・平成25年度特別調査(ヒアリング)の実施について(案) ・臨床研修制度への影響評価について(案) ・今後の検討事項とスケジュールについて(案) ・DPC制度(DPC/PDPS)に係るこれまでの検討状況について(中間報告(案)) が議題となりました。 130920DPC DPC制度(DPC/PDPS)に係るこれまでの検討状況について「中間報告(案)」については、事務局から今まで同分科会にて議論された内容についていの報告がありました。 基礎係数では、Ⅲ群の細分化は行わないⅡ群要件である医師研修の評価は基幹型臨床研修指定病院の実績のみで算出すること。 機能評価係数Ⅱでは、2012年度改定の考え方を維持し、現行の機能評価係数Ⅱの6項目のうち「複雑性指数」、「カバー率指数」、「救急医療指数」は現状維持。データ指数は データの質を評価する新たな方法を検討。効率性指数では後発医薬品の使用割合を評価する。地域医療指数は従来の「4疾病・5事業」に加え、「精神疾患」を加えた「5疾病・5事業」について評価する。5事業に追加された在宅医療については現時点で在宅医療に関する指標を作るのは困難なため本指数への反映は見送られた。 その他の算定ルールでは、点数設定方法 D(高額薬剤に対応するために導入した点数設定方式)の適用のあり方を高額な薬剤を使用する診断群分類だけでなく、高額な材料を用いる検査(心臓カテーテル検査等)等についても検討する。3日以内に再入院となった場合の算定ルールの適切な見直しに向けて検討をすること。 といった内容です。 130920DPC01

当日の配布資料 出典:平成25年度第7回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(9月20日開催) 厚労省配布資料「診調組D-5」より

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000023530.pdf

 出席委員からは、「後発医薬品の使用を進めることは、DPC病院のみを評価するものだけでなく、出来高病院も含め全ての病院の評価となるようにすべき」、「病院の地域における役割については、今後、重要になってくるので、重視していくべき」といった意見が出されました。小山信彌分科会長・東邦大学医学部特任教授は「このような議論を行っているということを中医協総会にて報告する」とし、同分科会として了承し、中医協総会に中間報告することが確認されました。 また、同分科会での今後の検討事項とスケジュールについて事務局から、①今までの検討状況について中医協総会へ中間報告を行う次回改定に向けた検討課題について引き続きDPC評価分科会において具体的な整理・検討を進める2013年12月を目途に検討結果を中医協総会へ報告する、との流れの説明があり、こちらもあわせて了承されました。 次回のDPC評価分科会の開催は未定です。詳細は、厚生労働省のホームページをご確認ください。 また、同日の同分科会の議事次第のページでは参考資料として、多くの人が今か今かと待っていた「DPC導入の影響評価に関する調査」が公表されました! 早速GHCでは公表されたデータをもとに「救急医療入院1か月あたりの数」について分析を行いました。 2012年診療報酬改定で「救急医療入院以外の予定外入院」と、より多くの医療資源を投入しなければならない「救急医療入院」が分けられました。 救急医療入院を受け入れるには、十分な救急対応ができる環境が必須です。 今回最も救急医療入院が多かったのは岡山県の倉敷中央病院(1,161床)でした。 高度急性期医療の議論の中で救急医療体制は重要な項目の一つです。 自病院は二次医療圏、三次医療圏でどういう病院でありたいか困ったときは、ぜひGHCにご相談ください。 130920DPC02

※「DPC導入の影響評価に関する調査」(9月20日、厚生労働省公表)を元にGHCで作成。

  *参考資料* 平成25年度第7回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000023522.html

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。