GHCブログ

2011年09月16日

救急自動車出勤件数、搬送人員過去最多に

※「病院ダッシュボード全国ツアーin大阪」開催決定!! 参加ご希望の方はこちらから→http://ghc-j.com/seminar/osaka.php


15日、文化庁が平成22年度の国語に関する世論調査を公表しました。 今回、数多くの国民が誤りやすい言葉として、「雨模様」「姑息」「号泣する」などがあがっていました。「姑息」に関しては、回答者の約70パーセントが「ひきょうな」という誤った回答をしていたそうです。ちなみに、正解は「一時しのぎ」という意味です。

さて、9月9日の救急の日にさきがけて、9月8日、「平成22年救急・救助の概要」を消防庁が公表しました。調査の結果、救急自動車の出動件数は昨年より34万622件増加し、546万2,848件に。搬送人員も、29万5,710人増加し、497万8,701人となり、いずれも過去最多となったそうです。


図1 救急出勤件数お呼び搬送人員の推移




救急出動件数は、平成18年から平成21年については横ばいの傾向にあったようですが、今回は前年度と比較した増加率が平成7年以降最大となりました。 また、救急自動車は、5.8秒に1回の割合で出勤。現場到着までに要する時間は、全国平均で8.1分、病院収容までの時間は、昨年の36.1分と比較すると、全国平均が37.4分で、過去最長となったようです。


図2 現場到着時間及び病院収容時間の推移




救急救命士の増加とともに、救急救命士が行う「器具による気道確保」、「除細動」、「薬剤投与」などの救急救命処置件数も増加傾向にあります。


図3 救急救命士が行う処置件数の推移




救急自動車による搬送人員のうち、入院加療を必要としない軽度傷病者は、50.4パーセントと約半数になりますが、平成18年以降から年々減少傾向にあるようです。


図4 救急自動車による傷病程度別搬送人員構成比の推移




搬送人員の軽度傷病者の減少は、近年、救急自動車をタクシー代わりに利用する軽症患者の搬送のため、重症患者の救急搬送に障害が生じている問題について、救急自動車の利用に対する国民の意識の変化が影響しているのかもしれません。


参考:総務省消防庁ホームページ http://www.fdma.go.jp





「病院らしんばん」コラム 更新中! http://www.byouin-rashinban.com/

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。