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2011年12月02日

社保審 平成24年度診療報酬改定の基本方針最終案を示す

最近、冬らしい寒い日が続いています。 昨日から師走。1年のなかでも、何かと忙しい1ヵ月がやってきました。 さて、そんななか、社会保障審議会社保審)から24年度診療報酬改定に向けた基本方針の最終案が医療部会と医療保険部会に示されました。

社保審が次回改定にあたって「2つの重点課題と4つの視点」としてあげている内容が下記。 ■重点課題 重点課題1 病院勤務医等の負担の大きな医療従事者の負担軽減 重点課題2 医療と介護の役割分担の明確化と地域における連携体制の強化の推進及び地域生活を支える在宅医療等の充実 ■4つの視点 視点1 充実が求められる分野を適切に評価していく視点 視点2 患者等から見て分かりやすく納得でき、安心・安全で生活の質にも配慮した医療を実現する視点 視点3 医療機能の分化と連携等を通じて、質が高く効率的な医療を実現する視点 視点4 効率化余地があると思われる領域を適正化する視点

この社保審が示した「基本方針」に沿って、今後の診療報酬の詳細が決定していきます。 平成24年度改訂は、中医協などでも議論されてきましたが、「平成37(2025)年の社会保障・税一体改革」の実現をめざした第一歩です。 今後は、「施設」から「地域」へ、「医療」から「介護」への円滑な移行が、一層求められてくるでしょう。また、患者さんにわかりやすい医療の提供と医療の効率化をめざし、現在「一般病床」として区分されている、高度急性期、一般急性期、亜急性期などの病床区分もその機能に応じて再編される可能性があります。 医療関係者は、国の動向に注目し、直近の診療報酬改定だけではなく長期的な視点で経営戦略を練っていく必要があるでしょう。

図 平成37(2025)年社会保障・税一体改革成案 イメージ




参考:厚労省ホームページ 第24回社会保障審議会医療部会資料 平成24年度診療報酬改定の基本方針 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001wrcw-att/2r9852000001wriz.pdf

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広報部
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