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2011年12月12日

DPC評価分科会 医療機関群グループ分け平成24年2月に公表予定

12月12日は、「いい字一字」と読み、財団法人日本漢字能力検定協会が“「いい字」を少なくとも「一字」は覚えてほしい”という願いを込めて、「漢字の日」と定めています。 そして本日、毎年恒例の一般公募した漢字のなかから決定した、今年の世相をあらわす、「今年の漢字」が京都の清水寺で公開されました。 今年の漢字は、「絆」。 確かに平成23年は、東日本大震災によって、家族の大切さや「助け合い」の精神など、「絆」を強く感じる1年だったような気がします。


さて、本日は、12月9日に開催された、DPC評価分科会の様子を引き続きお伝えいたします。

機能評価係数2の議論後、医療機関群が導入される、平成24年改訂以降の「DPC/PDPS導入影響評価のための調査(退院患者調査)」の内容についての検討が行われました。 今回の見直しのポイントは下記の3点です。

1退院患者調査様式1の調査項目の見直し ・診断群分類見直しに伴う項目の見直し(1) ・その他これまでに指摘された技術的事項(2)

図1



図2




2退院患者調査様式1の見直し ・基礎係数(医療機関群)や機能評価係数2の要件に関連する項目の追加 3外来診療に関する調査 ・外来診療におけるEFファイル(出来高点数情報)の提出 ・大学病院本院及び高診療密度病院群の施設は必須だが、そのほか急性期病院群の施設は任意

なお、3の外来診療に関する調査については、「外来化学療法と入院医療の関係の整理や救急医療の実態把握」などに対応するために、「入院医療と直前直後の外来診療は一連の診療として一体的に分析・評価する必要性がある」という理由から、導入が検討されています。 現段階では、外来診療におけるEFファイルの提出の義務化が検討されているのは、大学病院本院群、高診療密度病院群のみで、そのほかの急性期病院群は任意となっています。 この厚労省の提案に対して、そのほかの急性期病院群でも、「提出した医療機関には、インセンティブを与えたらどうか」といった意見があがり、厚労省担当官は「中医協総会で相談してみる」といった内容の回答をしていました。

また、三上裕司委員(日本医師会常任理事/特定医療法人三上会 総合病院東香里病院理事長)から、高診療密度群の要件の1つである、研修医の配置について「福島県などの被災地では風評被害などで、研修医が減っているので、配慮してほしい」といった内容の要望がありました。これに対して厚労省担当官から「研修医の確保が困難な被災地などでの対応については、データ集計が終わってから、中医協総会に相談したい」といった主旨の内容を回答していました。

なお、同分科会終了後の記者ブリーフィングのなかで、厚労省担当官は、医療機関群のグループ分けや暫定基礎係数などの公表の時期について「平成24年2月の診療報酬改定についての答申前後だろう」とコメントしていました。

参考資料:厚労省ホームページ 平成23年度第11回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会 議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001xn4o.html 今回ブログに使用した資料は 「平成24年改定以降のDPC/PDPS導入影響評価のための調査について」のP5、P6 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001xn4o-att/2r9852000001xn9x.pdf になります。

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。