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2012年01月18日

中医協 小宮山洋子厚生労働相 2012年度診療報酬改定を中医協に諮問。パブコメの募集をスタート

1月18日、中央社会保険医療協議会中医協)総会が開催されました。 本日の開催場所は、厚労省17階の会議室。 講堂と比較すると狭く、かなり窮屈な会議室です 診療側委員席 さて、そんなすし詰め状態の会議室で開催された本日の中医協では、まず、小宮山洋子厚生労働相が2012年度診療報酬改定を中医協に諮問したことが発表されました。 これを受け、中医協は、「平成24年度診療報酬改定に係る検討状況について(現時点の骨子)」を取りまとめ、同案に対するパブリックコメント(パブコメ)の募集を開始しました。 受付期間は、18日(水)から25日(水)までの1週間。 なお、今週の金曜日に愛知県津島市で、平成24年度診療報酬改定にあたり、医療の現場や患者等国民の声を反映させるため、中医協委員が国民の声を聴く「公聴会」が開催される予定です。ご興味のある方は下記を参照ください。 公聴会の詳細はこちらから確認できます↓ http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001ytvd.html また、本日、前回の中医協での意見や議論内容を反映した、「平成24年診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」についても議論されました。今回も「再診料」がひとつの争点となりましたが、前回同様、診療側と支払側ともに一歩もゆずらず、結局、再診料については「議論中」などと表記し、パブコメを求める方向にまとまりました。 そのほか、今回厚労省が、前回、ポイントをまとめた資料総2-2「「平成24 年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」を踏まえた、1月13 日中医協でのご意見」についての扱いについても診療側と支払側で意見が分かれました。 資料総2-2→http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020222-att/2r985200000207jw.pdf この資料は、前回の議論や発言内容が発言者の名前入りでわかりやすくまとめてある資料で、厚労省としては、「平成24 年度診療報酬改定に係るこれまでの議論の整理(案)」とともにパブコメで公開する予定で作成したようでした。 ところが、この資料の内容をそのまま多くの国民に公開することに対して、支払側の白川修二委員(健康保険組合連合会専務理事)は、「中身は間違っていないが、前後の議論内容や発言を載せずに1つの部分だけを切り取って、パブコメに出すのは、どうかと思う」といった主旨の内容を発言し、明確に反対の意向を示しました。 一方、診療側は、この資料を公開することについては賛成。嘉山孝正委員(独立行政法人国立がん研究センター理事長)は「現場の意見や診療側と支払側で意見が分かれていることを情報開示していくべき」といった内容を述べました。 最終的には、白川委員の意向を汲んだかたちで、発言者の名前や発言内容の詳細については表記しない方向で修正が加えられ、公開することで中医協委員の合意が得られました。 そのほか、厚労省は、以下の3条件を満たす、医療提供が困難な医療資源が限られた地域にある医療機関の看護基準や専従要件などを緩和する意向を示しました。 1自己完結した医療を提供している地域(患者流出の割合が低い) 2 医療従事者の確保が困難な地域(人口密度が低い) 3 医療機関が少ない地域(病院密度(面積当たり)または病床密度(面積当たり) が一定以下) 参考資料:厚労省ホームページ「中央社会保険医療協議会 総会(第215回)議事次第」 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000020222.html

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。