2012年07月13日
熱中症患者を減らすための「かくれ脱水」委員会
今日はなんと13日の金曜日。
そして13日の金曜日といえば、ジェイソン。
ジェイソンとは、1980年代に流行し、2004年までに11もの続編が製作された、『13日の金曜日』という米国のホラー映画に登場する、悪役の名前です。
幼い頃は、13日の金曜日がくると、「何かが起こるのではないか」と、ハラハラしていましたが、大人になるまでに「何も起こらない」13日の金曜日を幾度も経験するうちに、そんな恐怖感は薄らいでいきました。
さて、蒸し暑い日が続いている、今日このごろ。節電の夏ニッポンで、ジェイソンよりも恐いのが、ここ数年、患者数が増えている熱中症ではないでしょうか。
厚生労働省でも、熱中症対策に関する検討会を定期的に開催しています。
熱中症は、DPCコードでは、161020xxxxx00x「体温異常 手術・処置等2なし 副傷病なし」となります。
下記の図はGHCで保有している、2011年1月~12月の240病院(1,244症例)のDPCデータをもとに月別の熱中症の症例数について分析した結果です。
下記の図をみると、熱中症の患者は7月が最も多く、6月と比較すると、約4倍になっていることがわかります。熱中症対策の必要性は、今が最も高いといえます。
月別 熱中症発生件数
熱中症は、脱水症状から引き起こされるケースが多いといわれています。
水分を十分に補給せずに、高温の環境下で作業や運動を行うと、自分でも気づかないうちに脱水症状になり、熱中症を発症します。
こうした「かくれ脱水」の詳しい症状や対処方法などを社会に浸透させ、「かくれ脱水」を予防し、熱中症の患者さんを減らすために、熱中症の経験がある著名人や、医師が集まって6月に発足されたのが「かくれ脱水」委員会です。
「かくれ脱水」委員会のホームページ
同委員会のホームページでは、「STOP熱中症」を掲げ、医師や著名人のインタビュー記事や、「かくれ脱水」対策、発見方法などを掲載しています。
また、毎日「今日の暑さ指数(WBGT)」の数値を載せ、熱中症の危険度を「注意」、「警戒」、「厳重警戒」、「危険」に分けて、示しています。この「暑さ指数(WBGT)」とは、環境省が熱中症を予防するために発表している指標で、人が日光を浴びる量から算出されるそうです。
「かくれ脱水」は、運動不足の人、厚着が習慣になっている人、肥り気味の人、ストレス過多の人なども、体温調整機能が衰えている可能性が高いため、「かくれ脱水」を起こしやすいそうです。
脱水症状が起こってしまった場合には、注射や点滴などの成分とよく似た、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を飲用すると効果的なようです。
経口補水液は、ドラッグストアなどで気軽に購入できるため、暑い時期は万が一に備え常備しておくと良いかもしれませんね。
参考:「かくれ脱水」Journal
http://www.kakuredassui.jp/
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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