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2012年12月25日

中医協 医療機関群今後DPC制度にそぐわない群が出る可能性を示唆

メリークリスマス!! みなさま、どんなクリスマスを過ごされていますか。 サンタクロースが住んでいるフィンランドの村には、毎年子どもたちからサンタさん宛てに膨大な数の手紙が届くそうです。 ちなみに住所は「フィンランドのサンタさん宛」で全世界どこからでもきちんと配達されるとのこと。 さて、先週、平成24年、最後の中央社会保険医療協議会総会(中医協)が開催され、診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会の小山信彌分科会長(東邦大医学部教授)から「DPC導入の影響評価に関する平成 23 年度調査結果の分析・評価について(退院患者調査・特別調査)」が報告されました。 中医協総会の公益を代表する委員の様子 DSC_2389加工済 調査結果のなかで「勤務医 1人あたりの業務量が系統的に増大していることを示唆するデータは得られなかった」という結論について、中医協の診療側委員である、嘉山孝正委員(全国医学部長病院長会議相談役)は、「現場感として、医師の業務量が増えていないことはあり得ない。この結果を現場の医師が聞いたらがっかりする」と指摘。これに対して、小山分科会会長は、医療クラークなど、医師をサポートするポジションの人材は増えているため、今後は業務量が変化する可能性があることを示し、現在は「過渡期」と発言しました。 在院日数の短縮化については、DPC制度によって無駄な入院や、医療を提供する医療機関が減ったことは事実だが、「在院日数の短縮を最優先に考えすぎるあまりに、患者に最適な医療を提供できなくなるのでは」という懸念の声が数人の中医協委員からあがりました。これについては、小山分科会会長は医療を提供する側の「医療人の意識の問題」と回答。 また、小山分科会会長は、年々、DPC制度への参加病院数が増加していることについて触れ、今後治療の標準化を実現していくためには、平成24年度改定にて導入された医療機関群ごとに、どのような評価方法が適切なのかを検討する必要があると発言。医療機関のデータを分析していく過程で、「DPC制度にそぐわない病院(群)が出てくる可能性がある」という見解を示しました。 今回、話題にあがりました、医療機関群については、弊社が発行しているマンスリーレポート2012年8月号特集「機能評価係数2」にて、医療機関群別に機能評価係数2の各係数(データ提出係数、効率性係数、複雑性係数、カバー率係数、救急医療係数、地域医療係数)の変化や、算出方法の変更による影響を分析し、考察しています。 各医療機関群の特徴が明確になっておりますので、参考にしてみてくださいね! ★マンスリーレポートの詳細については下記をクリック! /service/report 医療機関群別の分析結果を掲載しております。 中央社会保険医療協議会 総会 (第235回)議事次第 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002pvka.html (末澤)

広報部
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