GHCブログ

2010年12月01日

本田宏先生の人気ブログで『日本人が知らない日本医療の真実』が紹介されました

日経メディカルオンラインの人気ブログ、本田宏先生(済生会栗橋病院副院長)「勤務医よ、闘え!」で、GHC会長アキよしかわの著書『日本人が知らない日本医療の真実』(幻冬舎)を取り上げていただきました。

「この話の生き証人であるアキよしかわ氏」とご紹介いただいています。 「この話」とは何かというと、著書の中でも書いているエピソードで、1992年にアメリカのルイス・ウェイド・サリバン保健福祉省(日本で言うところの厚労省)長官が日本の病院を視察しに来日したときのことです。

このときに、日本の病院をいくつか紹介し、橋渡しを行ったのが、当時、スタンフォード大学で教鞭をとっていた、よしかわでした。

帰国後、サリバン長官らは、日本の医療現場について「こんな医療はアメリカでは到底真似できない」と意気消沈していたそうです。世界一と称される日本の国民皆保険制度とそれを支える現場の医師たちから学びに行ったはずが、「日本の病院のインフラはアメリカの20年前のレベル」との感想を持って帰ってきました。 さらに、サリバン長官に同行していた、よしかわの友人であり、当時、保険福祉省で官房長であったマイケル・カルフーン氏は、「残念だが医師の犠牲と我慢の上に成り立っている制度は長くは維持できない。やがて崩壊する危険をはらんでいるだろう」とよしかわに告げました。

というのが、「この話」の概要です。

医療現場で日々、奮闘されている医療者にとってもショックなエピソードでしょうし、患者さんにとっても、「日本の医療はそうやってぎりぎり支えられている状態なのか…」と衝撃を受けるかもしれません。


本田先生は、ブログの最後、次のように締めくくっています。

現在の日本は、いまだ戦時中と同様の「甘い情報分析と遅い基本方針転換」を繰り返しています。このままでは、世界未曾有の高齢化を目前にして、日本人は再び塗炭の苦しみを味わうことになることになるのでは、と大いに危機感を抱いています。


「医療崩壊」という言葉が一時期、さまざまなメディアで使われていましたが、最近では、新鮮味が薄れ、変に慣れてしまったようにも感じます。

医療の場合、専門的な分野であり、メディアも含めた一般の人には、実状がわからない部分も多々あると思います。だからこそ、「勤務医よ、闘え!」という本田先生のメッセージのとおり、現場から訴えていくことが大切ですね。

GHCにできることは、客観的なデータで理論武装をサポートすること、そして地域の優れた病院をサポートし、現場から日本の医療を支えていくこと。今後も、「医療の未来(あす)を想像する」べく、尽力いたします。


○日経メディカルオンライン  ブログ 本田宏の「勤務医よ、闘え!」  http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/blog/honda/  ※記事の全文を読むには、会員登録が必要です


Successes and Failures of Japan's Healthcare ○『日本人がしらない日本医療の真実』 【著者】アキよしかわ 【発行日】2010年9月10日 【発売】幻冬舎 【発行元】幻冬舎メディアコンサルティング 【定価】1,500円+税 http://amzn.to/nihoniryonoshinjitsu

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。