2017年01月13日
病院名 | 小牧市民病院 | 設立母体 | 公立病院 |
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エリア | 東海地方 | 病床数 | 558 |
病院名 | 小牧市民病院 |
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設立母体 | 公立病院 |
エリア | 東海地方 |
病床数 | 558 |
コンサルティング期間 | 7年間 |
病院ダッシュボードχ |
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グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC)は11月29日、愛知県名古屋市で次世代型病院経営支援ツール「病院ダッシュボード」のユーザー会を開催しました。
事例紹介では、本格的な活用を開始した小牧市民病院が講演。整形外科領域で、最初の一歩から改善成果があったことが報告されました。
登壇したのは、医事課診療情報管理係の久保宮子氏。久保氏は、病院ダッシュボードを使い始めたユーザー向けに3回連続で定期的に開催している「病院ダッシュボード入門講座」の一期生(関連記事『病院の経営改革ファーストステップ、たった4つの要点―入門講座2016~17(1)』)。(1)課題をつかむ(2)課題を明らかにする(3)改善策を練る(4)アクションする――の4つのポイントを軸に、資料作成方法からプレゼン対策までを指南する講座になります。
最初の一歩となる院内の改善活動では、整形外科領域に着目。病院ダッシュボードを有効活用することで、クリニカルパス利用や抗生剤使用状況の見直しにつながるメドがつきました。
久保氏がまず取り組んだのは、(1)「課題をつかむ」です。病院ダッシュボードの「俯瞰マップ」を活用して院内全体の状況を可視化すると、「脊柱管狭窄(手術)」に課題が多いことが分かりました。病院ダッシュボードは、「青」「黄」「赤」の3色などで病院の状況を可視化しています。青で表示される項目は「上位25%」で「良」、赤は「下位25%」の「改善の余地あり」という具合で、当該疾患では、この「赤」がほかの疾患と比較して多い傾向にありました。
次に行ったのが(2)の「課題を明らかにする」です。病院ダッシュボードは、俯瞰マップから個別疾患に掘り下げて検討する際に、平均在院日数や医療資源などに分けて細かく他病院と比較した状況を可視化する「ロードマップ」があります。ここで明らかになった「赤」をさらに掘り下げ、他病院と比較してどれだけ改善ポテンシャルがあるのかを、すべて洗い出していきました。
(3)の「改善策を練る」と(4)の「アクションする」では、当該疾患は改善ポテンシャルが大きかったため、分析結果をストレートに医師たちに見てもらう形で実施。医師たちは在院日数が長めなこと、抗生剤の使用量が多いことはよく分かっていたので、スムーズに改善活動の検討に至りました。
検討の結果、クリニカルパスはあるものの、パスを使用する医師と使用しない医師がいることが判明。今後はできる限り、パスを使用する方向になりました。また、パスを使用することで抗生剤使用の期間が短くできます。そのため、今回の指摘を受け、長期抗生剤使用の見直しも検討することが決まりました。
病院ダッシュボードは正しく利用できれば、強力な武器になります。「入門講座」の一期生としては、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の事例もありますので、併せてご確認いただければと思います(関連記事『「客観視なくして次のステージには進めない」、横浜市西部病院が病院ダッシュボード活用事例』)。
このほか、病院ダッシュボードの初級編と中級編を実施。初級編はコンサルタントの薄根詩葉利が担当し、病院ダッシュボードの基本操作と活用イメージを解説しました。
中級編はアソシエイトマネジャーの八木保が担当し、「地域連携」をテーマに実際の病院ダッシュボード活用方法を紹介。「自病院と近隣競合病院の稼働状況を知る」「集患するターゲット疾患を選定する」「集患のための外部分析・内部分析を実施する」―に整理してポイントを解説した上で、参加者がそれぞれ分析しました。
広報部 | |
事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。 |
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