GHCブログ

2013年03月15日

諏訪中央病院 吉澤徹先生(副院長・経営戦略室長)にインタビュー!!

本日は、先日に掲載いたしました(/2825.html)諏訪中央病院 吉澤徹先生(副院長・経営戦略室長)に、GHCのコンサルタント湯浅大介が、同院の経営改善風土を浸透させる取り組みについてインタビューした様子をお伝えいたします。  DPCで「経営立て直し」を! 湯浅 数ある医療コンサルティング会社のなかから、GHCを知ったきっかけはどういったものでしょうか?また、なぜGHCを選ばれたのでしょうか? 吉澤 2010年までの間、当院は恒常的な赤字の状態が続いていた為、医師会や地域住民をはじめとした方々から、諏訪中央病院の将来を心配する声を多く頂くようになっていました。そのようなタイミングで2010年12月に副院長に就任した事もあり、院長から私に課せられたミッションは、「経営建て直し」でした。経営を立て直すのはどうすればよいかをまずは自分なりに考えたところ、今まで手つかずであった分野の1つがDPC対応であり、ここからまずは改善をさせていく事の必要性を強く感じました。 DPC対応をどうすればよいか、他病院の成功事例を学ぶべく、一度、近隣の病院に相談に行きました。その病院ではEVEを使った実証的なベンチマーク分析をしており、DPCを追い風にする事の必要性を強く感じた一方、当時の当院ではEVEを使いこなす事はできないと思った為、当該分野に詳しいコンサルティング会社から助言をきちんと受けた方が良いと判断しました。 このような背景のもと、様々な情報収集をしている中で、DPCを軸に急性期病院の経営コンサルティングを手掛けているGHCを知る事になりました。インターネット等で情報を詳しく調べていたところ、渡辺幸子社長が執筆をされている、『患者思いの病院がなぜつぶれるのか?』(幻冬舎)という本を読み、書かれている内容に強く共鳴をしました。「このような考え方で病院経営に取り組んでいるGHCであれば間違いない」と思い、GHCにコンサルティングを依頼する事になったのです。 経営改善風土醸成のために経営戦略室を設置 湯浅 GHCがコンサルティングを実施し、院内にどのような変化がありましたか? 吉澤 コンサルティングが始まる前までは、『たとえ赤字になっても、良い医療を提供していれば何とかなる。お金の事はあまり言わないようにしよう』との雰囲気があり、経営の事を院内で深く語り合う事のできる風土とは言い難い状況にありました。そのような中、2011年4月からGHCのコンサルティングが始まったのですが、各診療科・各部門に対してのヒアリングが実施されるたびに、院内に良い意味での「危機感」が徐々に浸透していき、経営について少しずつ皆が真剣に考え始めるようになりました。2011年度のコンサルティングが終わった時点で、DPC対応部分のみで、約4,200万円の改善効果を生み出しました。しかしながら、当時はGHCのコンサルティングを受けつつ私が半ば単独で陣頭指揮を取らざるを得ない状態であり、院内全体に経営改善風土が浸透しているとは言い切れない状況だったのです。 その為、2012年4月からは、院内に経営戦略室を創設しました。経営戦略室とは、GHCのコンサルティングを受けつつ院内の経営改善に必要な意思決定を担っていく事を目標とした、多職種(医師2名、看護師1名、その他メディカルスタッフ2名、事務スタッフ4名)からなる計9名のチームです。年度の前半では座学形式での研修中心、11月からは、経営戦略室主催で院内での様々な検討会が実施されるようになりました。私1人で陣頭指揮を取っていた2011年度と比較して、チームとして院内の陣頭指揮を取れる盤石な体制が徐々に整備されてきております。2013年度は、経営戦略室を主体として、実際の成果をどんどん出しつつ、院内全体に経営改善風土を浸透させる事のできる1年にしていきたいと考えています。 ポイントは、外部の目で見た客観的な判断と助言 湯浅 GHCがコンサルティングを実施し、一番良かったと思うことはなんですか? 吉澤 様々な経営課題に対し、外部の目で見た客観的な判断と助言を常に受けられる事が良いと思います。診療内容の改善や加算項目の算定等、他病院の情報が無いと独りよがりな結論になってしまいがちな点においても、現在の立ち位置と本来あるべき姿を見失わずにいる事が出来るのは、2年前と最も変わった点の1つです。 また、数字で課題を定量的に示す事の大切さを痛感するようになりました。どのような時も、感覚のみで話し合うのではなく数字で物事を示す事により、以前よりも納得度の高い経営意思決定ができるようになりました。 「あたたかい急性期病院」を目指して 湯浅 GHCへのご要望などがありましたらお願いします。 吉澤 「どんどん進化をして頂きたい」と思います。当院の経営課題はまだまだたくさんあり、GHCには「現状には無い新しいプロジェクト」をどんどん開発して頂き、諏訪中央病院の益々の経営改善に寄与して頂きたく思います。 吉澤徹先生と湯浅 2人 ※諏訪中央病院の取り組みは以下の実績紹介にも掲載しております。 /achievement/suwachuo

広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。