2013年04月08日
今年度初のDPC評価分科会が開催されました ~GHC開発の「EVE」の画面が資料内で使用されました~
先日、今年度初の診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会(以下DPC評価分科会)が厚生労働省にて開催されました。
今回のDPC評価分科会では、
DPC対象病院・準備病院の現況について
平成25年度機能評価係数IIについて
平成26年度診療報酬改定に向けた診断群分類の見直し作業について
平成24年度特別調査(ヒアリング)
が議題となりました。
DPC対象病院数について事務局から、平成 24 年度には55 病院が参加、9病院が退出し、
本年4月1日現在で1,496 病院になったとの報告がありました。DPC対象病院からの退出は、DPC対象病院の基準の欠格(データ/病床比の欠格)、特別な理由(医師の退職により急性期入院医療が提供できなくなったため)、保険医療機関廃止等のための3つ事由によるものです。報告を受けて、
小山信彌会長(東邦大学医学部特任教授)から「この分科会ができて初めての減少になった」との発言がありました。
平成 26年度改定に向けたDPC(診断群分類)の見直し作業については、昨年8月よりDPC検討 WG(MDC毎作業班)で検討がおこなわれており、(1)医療資源同等性が担保されている(医療資源の投入量が適切にグルーピングされている(在院日数、包括範囲点数))、(2)臨床的類似性が担保されている(臨床的な観点から問題・違和感が少ない)、(3)分類は可能な限り簡素であり、分類のコーディングに際して、臨床現場の負担が少ない、(4)制度運用上の問題が生じない、の
4つの項目の指針に沿って議論が進んでいることが報告されました。
そのうえで、スケジュールは、
4~8月にMDC毎作業班(DPC検討 WG)会議(各班順次実施)が開催され、
9月下旬に様式1見直し原案を DPC評価分科会へ報告予定であることも示されました。
「DPC特別調査」では、DPC/PDPSのコーディングが適切に行われている病院を招聘し、ヒアリングが行われました。参加病院は、専門病院から社会医療法人 医仁会 中村記念病院、大学病院から北里病院、中小規模総合病院から一般財団法人 操風会 岡山旭東病院、ケアミックス病院から特定医療法人 仁生会 細木病院、大規模総合病院から国立病院機構 九州医療センターの5つでした。
ヒアリングの中では、DPCのコーディングにおいて「
病院長が陣頭指揮を執って実施している点」、「
担当医と診療情報管理士との連携(診療情報管理士の活用)事例」、「
情報の病院内での共有」という特徴が各病院から報告されました。なお、細木病院の報告用に使用された資料の中に、GHCとメディカルデータビジョン社が共同開発したDPC分析ベンチマークシステム「EVE」の画面を使ったものが含まれていました。
*細木病院の報告資料*
(
7ページ、9ページにて使用)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002yofs-att/2r9852000002ywdf.pdf
また、実施中の「DPC特別調査のアンケート」についての進捗状況について事務局より報告があり、現在、調査票は対象病院から回収中であり、回収後は、分析班を立ち上げることが報告されました。本
分析は、松田晋哉分科会長代理(産業医科大学医学部公衆衛生学教授)が担当します。
次回のDPC評価分科会の開催詳細は未定です。詳細は、厚生労働省のホームページに掲載される予定です。
平成25年度第1回診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会議事次第
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002yofs.html
(坂田)
広報部 |
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