2007年01月20日
財団法人湯浅報恩会寿泉堂綜合病院●二宮規郎副理事長・病院長
マラソンのように中長期的視点で改革を――現在はDPC準備病院で、次の手挙げで対象病院になることをめざしていらっしゃるんですね。 はい。準備病院になったのは昨年7月ですが、DPCに向けて準備を始めたのは、4年半ほど前です。ただ、当時は正直なところ、DPCについての知識が乏しく…。私の専門は小児科ですが、「DPT(三種混合ワクチン)」と「DPC」を言い間違えることも多々ありました(笑)。DPCについて話しているはずが、気づけば「DPTは~」と言っていたり…。
また、最初のころは、医師をはじめとした職員の協力をいかに得るか、ということに尽力しました。「従来のやり方を変えたくない」という意見も多々ありましたが、次第に協力を得られるようになってきました。今回のキックオフ大会も、120人もの職員が参加してくれましたしね。もはや「DPCにシフトするか否か」を考えている場合ではなく、移行するのは当たり前。「いかに対応していくか」が問題ですからね。現在は、10数人のプロジェクトチームをつくって、推進しているところです。ただ、DPCに向けて院内を一気に変えようとは考えていません。短距離というよりは、マラソンにように中長期的な視点で改革を進めていければと思っています。
――今後は病院新築も予定されていますよね。 平成21年の完成に向け、鋭意努力しているところです。また、新病院に移る前から、DPCへの対応も考慮に入れて、オーダリングシステムの導入など、IT化の推進も考えています。電子カルテの導入も、数年後をめどに考えていますが、まずはオーダリングの運用が先ですね。段階的に(IT化を)進めていければ、と考えています。
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