GHCブログ

2007年01月20日

財団法人湯浅報恩会寿泉堂綜合病院●鈴木博志医師(DPCプロジェクトチーム委員長)

マラソンのように中長期的視点で改革を



――今回の「DPCキックオフ」大会(1月20日ブログ参照)は、DPC対象病院をめざし、改めて院内の士気を高めようというものなのですよね?

 正直なところ、DPCに関する知識や意識において、診療科・職員間等でまだ温度差があることは事実です。このキックオフ大会は、「新たなスタートとして、ゼロから始めよう」ということで開催したものなんです。DPCについてよく理解していない人たちに一旦、レベルを合わせて、ゼロベースで皆で始めよう、と。当院の風土として、トップダウンがあまり馴染まないので、ここで改めて全体の士気を高めていこうという感じです。  ただ、経営面ばかりガツガツしている病院でもないので、当院がもともと心がけている「人に厚く、人に優しく」というハートフルなパフォーマンスは失わないようにしたいですね。 当院は明治20年(1887年)に開院した、今年でちょうど120年の歴史ある地域に愛されてきた病院です。施設の老朽化とアメニティーの低下は否めませんが、それを跳ね返すだけの元気で優秀なスタッフのいる病院でもあります。ただ、チーム医療や職場環境の改善を進めるなかでは、医師や管理職が持つ既得権のようなものをなくしていかなければいけない部分もまだあるのかな、と感じています。

――先生ご自身としての抱負は?

 当院は、もちろん変わらなければならない部分もまだありますが、私はこの病院が好きなんですね。とはいっても、そう言えるようになったのは最近のことなんですけれど…(笑)。これまでは勤務医として、サラリーマン的な感覚がありましたが、今はクリニカルパスやDPCのプロジェクトチームの委員長を務めたりと、やりたいことをやらせていただいています。そうした意味で裁量権も与えていただいているので、今後は雇われている立場ではあっても、フリーランス(個人事業家)のような感覚で仕事に携わりたいと思っています。

広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。