2007年02月02日
小牧市民病院●末永裕之 院長
「今までの成功体験とは違うやり方を!」 今回は、小牧市民病院の末永院長に、今後の病院経営について話を聞きました。短いインタビュー時間にもかかわらず、やはり「さすが!」というお話でしたが、最後にはちょっとチャーミングな一面も…。
渡辺 小牧市民病院は、私にとって実は憧れの病院の一つですが、ブランドのある病院の経営を任されるというのはいかがですか?
末永院長 1999年に当院の院長に就任しましたが、昔から経営が良い病院でしたので、そういう意味ではプレッシャーがありました。
渡辺 特に今年度は、診療報酬が3.16%のマイナスという大打撃がありましたもんね。
末永院長 ただ、当院の場合は、マイナス改訂の問題よりも、電子カルテの導入・運用に伴う経費がかさんだことの方が大きいですね。でも、電子カルテによる直接的なプラスは少ないとはいえ、医療安全や患者満足の向上、そして経営データの分析のためには重要。DPCにおいてもそうですが、データをいかに分析し、自院の強み弱みを自覚したうえでベンチマークをし、提供している医療を見直す。そして経営戦略にいかに利用するかということに、成否がかかっていると思います。今までの成功体験とは違うやり方を考えていくことが必要ですよね。
――データの分析や活用には、事務系スタッフの育成が重要になってくると思いますが、自治体病院ならではの難しさもありますか?
末永院長 民間病院とは違って、自治体病院の職員は公務員ですから、ローテーションがあります。医事課でずっと経験を積んでもらうわけにはいきませんので、なかなかノウハウを蓄積しにくいですよね。3年ほど前から、診療情報管理士やケースワーカーとともに、事務職も、「本庁に移らない」という前提で採用を始めています。ただ、育成には時間がかかりますので、効果が出るのは10年ほど先の話でしょうか…。ましてや、公務員の削減が求められている時代ですからね。事務局を強化するというのは、難しいですね…。
――やはり自治体病院ならではの困難がありますね。ちなみに、仕事から離れて気分転換やリラックスしたいときの方法などありますか?
末永院長 実は歌うことが好きなんですよ。
渡辺 あら! どんな曲を歌われるのですか?
末永院長 英語の曲とか、歌うんです。
渡辺 へぇ、素敵ですね! ぜひ今度聞かせてください。
末永院長 ライブも好きで、時々行くんです。
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