2007年03月06日
新日鐵室蘭総合病院●斎藤驍 事務長
「逆境のなか、日々戦っているわけです」 北海道の南西部、室蘭市に位置する新日鐵室蘭総合病院。2004年7月からDPCの試行に参加。当初は21日程度だった平均在院日数は14日に、また治療の標準化にも積極的に取り組むなど、着々と改革を進めている同院ですが、まだまだ課題はあるそうで…。今回は、斎藤事務長に突撃インタビューを行いました。
――病院として、今、もっとも力を入れていることは? 室蘭市内では、市立病院、日鋼記念、当院の3つがしのぎを削って激烈な競争をやっているわけですが、「人口10万に対し500床程度の急性期病院が一つあれば良い」というのが一般的。でも、3病院とも急性期として旗を振ってがんばっているので、そんな環境のなかでどうやって生き残っていくかが最大のテーマですね。
「うちは絶対的にこの分野では一番」というものは正直ない。ただ、循環器の症例数が一番多く、評判も良くて、心臓血管外科、消化器、整形外科などもわりと…。全般的な症例実績を見ると、この地区ではナンバーワンなので、今後も地道に続けるのみですね。
――北海道というと、大学からの引き揚げなど医師不足が言われますよね…? そうですねぇ…。当院でも、他同様にそういう話はあるんですが、ただ、ドクターは「将棋の駒じゃないんだし、自分はこの病院でやっていく」と言ってくれているんですよ。大学から打診があってもがんばってくれていて…。
もちろん逆境ではあるんですが、うちも苦しいけれど他も苦しいだろうと、日々戦っているわけです(笑)。
――ところで、今年は病院機能評価のお受験も控えているとか…。 9月に更新する予定です。それに合わせて、外来のアメニティーを徹底的に変えようと思っています。カーテンで区切られた中待合があったりと、古いつくりになっているので。今よりもスペースを拡充して、アメニティーを高めると同時に、救急スペースも充実させる予定です。
どこの病院も、あるいはどんな会社でも何かしら問題は抱えているでしょうし、当院にも課題はありますが、一番大事なことは、病院の状況についての情報を末端の職員にまで常に流すということ。コミュニケーション。ワイワイみんなで言い合いながら、積極的に仕事に励める環境にありたいですね。まだちょっと遠いですが…。当院がもたもたしていたら、是非GHCに叱咤激励してもらえればと思っています。
広報部 |
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
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