GHCブログ

2007年12月12日

カリフォルニア研修報告 vol.5

 3日間滞在したスタンフォードを離れて、帰国組・スティンソンビーチ組・サンフランシスコ組の3つに分かれた4日目。私は、よしかわの別荘があるスティンソンビーチに行ってきました。  ビーチ組には、スペシャルゲストの有田先生も一緒です。有田先生は、順天堂大学医学部卒、現在はUCLA医学部麻酔科の助教授、UCLAペインセンターの専門医として働いておられます。以前はマサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタル(MGH)で4年間ほど麻酔医として勤務された経験もおありです。ちなみに有田先生は渡辺とは慶應の田中先生のゼミ合宿で知り合いました。俳優の阿部寛に少し似た雰囲気のおとぼけイケメンです。  さて、スティンソンビーチとはサンフランシスコから北へ車で1時間ほど走ったところにあります。目的地に向かうまでの車中、渡辺がどうしても手品を披露したいということで、一人で盛り上がっていましたが、そのうちみんな手品の虜に…!? 特に、有田先生に対して渡辺が色々な手品を披露し、車内は和気藹々。景勝地のポイント・レイズでダイナミックな北カリフォルニアの海岸線の絶景に満喫した後、「今日は牡蠣のバーベキューにしよう!」と盛り上がり、すぐそばにある牡蠣の養殖場に寄って牡蠣を調達しました。養殖場ではフィッシャーマンたちが、牡蠣を収穫、選別して売っていました。お店の裏には、殻の山が! ポイント・レイズ 養殖場    スティンソンビーチは、海岸沿いに別荘が立ち並び、ほとんど観光客はいない、静かで綺麗な海。到着したのがちょうど夕暮れ時で、オレンジ色に染まる空と、海を走るオレンジの光のラインが綺麗でした。 夕陽

 楽しみな夕食は、買ってきたカキを庭で焼き、サラダ、ピザなど。すべてよしかわの手料理です(アキさん、ありがとう!)。美味しい料理とワイン、ビールを前に団欒。話題は、日本とアメリカの医療の違いについて。訴訟大国アメリカでは、やはり患者さんからのクレームが非常に怖いとのこと。有田先生ご自身は訴訟にまで発展したことはないものの、他の先生たちの様子を見ながら予防策を講じているそうです。たとえば、患者さんを診るときはちゃんと触れる、名前を呼ぶ、ブロック後に電話を一本入れるなど、ちょっとした気遣いで、患者さんの態度はまったく異なるとのこと。医師賠償責任保険も、日本にいた頃は5万円程度だったそうですが、アメリカでは300万円にも上るとか…。ちなみに、産科医などはもっと高い保険に入っているそうです。  また、なり手が減っているという麻酔科医をいかに増やすかという話でも盛り上がりました。「キムタクが麻酔科医の役をして、ドラマを作れば良いんだよ!」と有田先生のユニークなアイデア。確かに、おもしろいかもしれません! 麻酔科は、なかなか表に出てこない分野なので、まずは知ってもらうことが大事。そして、感動的なエピソードを混ぜつつ、かっこ良くドラマ化すれば、「麻酔科医になりたい」という人もきっと増えますよね。  そんな話をしつつ、宴会の最後はマイケル・ムーア監督の映画「シッコ」の鑑賞会だったのですが、疲れていたのか、次々と脱落。早めの就寝となりました。

青い空!



広報部
広報部

事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。