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2008年04月01日

Presidential Candidate Panel(大統領候補 パネル・ディスカッション

メイヨークリニックシンポジウム vol.6


3月9日から3日間にわたって行われたメイヨー・クリニックの医療政策に対する全国シンポジウムの最大の目的は、次期大統領、議会、そして民間セクターがアメリカの医療改革に向けてどのような具体的アクションを起こすべきかを考えることでした。

2日目の夜は全員で夕食をともにしながら、なんと次期アメリカ大統領候補3人が登場…! ということはさすがにありませんが、次期大統領候補の代理人がホワイトハウスから参加するというエキサイティングなパネル・ディスカッションとなりました。十分、すごいですね。



それぞれの代理人は、次の方々です。  ?Katherine Hayes, J.D., from Sen. Hillary Clinton’s campaign (ヒラリー・クリントン氏の代理人)  ?Douglas Holtz-Eakin, Ph.D., from Sen. John McCain’s campaign (ジョン・マケイン氏の代理人)  ?Kavita Patel, M.D., from Sen. Barack Obama’s campaign (バラック・オバマ氏の代理人)

さらにmこれら3名の次期大統領代理人と共に、パネル・ディスカッションに参加されたのは下記3名です。  ?Steven Pearlstein of the Washington Post  ?Elizabeth McGlynn, Ph.D., RAND Health  ?Karen Davis, Ph.D., The Commonwealth Fund

ヒラリー・クリントン氏の代理人であるMs. Hayes は、次のように国民皆保険の必要性を訴えました。 「ヒラリーの理念はメイヨー・クリニックの理念と同じであり、ゴールは医療の質を上げ、すべての国民に支払い可能な保険を普及させることです。国民全員の強制的保険加入がなければ、現在抱えている問題を解決することはできません。病気になった時だけ保険を購入するということはできないのです。ヒラリーは、まず国民皆保険を提供することを必須と考えており、次期大統領選挙では最初の 100-120日で早急に改革法案を成立させる動きが必要であると考えています」

ジョン・マケイン氏の代理人Dr. Holz-Eakinは「今回の大統領選挙が今までと異なるのは、投票者にとって医療が最も重要な課題となっていることです。すべての大統領候補者が政策要綱の一部に必ず医療改革を入れている。しかし、医療の質を評価することのみに支払い制度が改革されるべきである。また革新的な医療保険市場を活発にさせ、生活習慣が影響する疾病においては個人的責任も考えるべきだ」と主張。また、国民皆保険を試験的に行っているマサチューセッツ州を取り上げ、「コストを主眼とおかない医療改革は目的を見失う。問題はとにかくアメリカの医療費が高すぎることで、マケイン氏は改善には保険市場でもっと強力な競争と継続的努力が必要であると考えている」と述べました。

Dr. Patel (バラック・オバマ氏の代理人)は「オバマ計画の第一の理念は、患者がドクターズオフィスを訪問した時に日々何が起こっているかという事ではなく、アメリカ医療が“どうあるべきか”考えることであり、オバマ計画は“結果の透明化”を強く要求する。オバマ氏は、もし議会が正当だと判断するなら、強制的な個人の保険加入に反対しているわけではないのです。オバマ氏は、議論に基づいた理念をもち、そして解決策を皆と共に導いていきたいと考えているのです」と述べました。

非常に熱い、旬な議論だったわけですが、得意の時差ぼけで前日深夜2時に目が覚めてしまった渡辺は、この議論の最後、ほとんど意識不明の状態に陥ってしまったとの噂です。

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広報部
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事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。