2009年03月03日
クローズアップ現代、見ました!
昨日の「クローズアップ現代」(NHK)、見ましたか? 先日、このブログでもアナウンスしたとおり、「データを診療内容の見直しに役立てようという動きが始まっている」という内容でした。タイトルは、「“病院の実力”公開の波紋――。」
今朝からGHC内では、この番組についての感想がメールで飛び交っています。
ご覧になっていない方のために概要をざっと説明すると、厚生労働省がDPCデータという入院治療に関するデータを収集し、疾病別に平均在院日数や再入院率などの結果について病院名を明らかにして公開していること(
http://www.mhlw.go.jp/)、そして各病院ではDPCデータを利用して診療内容の見直し・改善が行われていること、さらにイギリスでは国がデータの収集・分析・公開を一貫して担当し、患者さんの医療機関選択に役立てていること――を紹介する内容でした。
病院の取組みとして、取材されていたのが長野県の相澤病院。相澤病院はDPC分析システム「EVE」を活用し、同じ長野県内の佐久総合病院と互いに実名でDPCデータを閲覧できる仕組み(ASP)を利用されています。佐久総合病院と比較して、相澤病院の胆嚢炎症例は平均在院日数が7日も長いことがわかり、その原因を究明。佐久病院では胆嚢炎の治療が手術中心で行われているのに対し、相澤病院では内科的治療をメインで行っていることが原因と判明し、打開策として、早期の手術を可能にするために、手術室を増室使用と目下、計画中とのこと。
できない理由ではなく、目的が先にあって、「それを実現するためにはどうしたらいいか?」と考える相澤病院さんらしい、ポジティブな話し合いの風景も映し出されました。
一般の視聴者さんにとっては、「日本でもこんな風に診療内容を分析したり、比較したりできるんだ」という大きな発見があるとともに、医療機関の治療成績を国が評価して公開しているイギリスに対して「日本でも実現したらいいな」と感じたのではないでしょうか。
広報部 |
|
事例やコラム、お役立ち資料などのウェブコンテンツのほか、チラシやパンフレットなどを作成。一般紙や専門誌への寄稿、プレスリリース配信、メディア対応、各種イベント運営などを担当する。
|